« | Home | »

2012/05/05

前回が風俗のお話だったので、今日は久しぶりにキャバクラのお話です。

皆さんはキャバクラ嬢と聞いてどんな女の子を想像しますか?
年齢なら20代前半、金色の長い巻き髪に長い爪、もちろんすらりとした美人…そんな女性
を想像する人も多いんじゃないかと思います。
実はこれ、私も実際働くまで持っていたイメージです。結構ステレオタイプですね^^;

こういうキャバ嬢は確かに多く、初心者はまずキャバクラ界最大のライフ&ファッション
誌である「小悪魔Ageha」などの雑誌を読んでこの手の女の子になれるように努力します。
髪が短ければエクステを付けたり、美しい手元のためにネイルサロンに行ったり、背が低
ければハイヒールを履いたり。
私の場合はドレスがきれいに見えるように10cmのヒールでつんのめりながら仕事をして
いましたし、髪は最初からウィッグを被るようにして誤魔化していましたが、あるとき黒
服と呼ばれるスタッフの方とお話をしていて、ちょっとした誤解に気付きました。

その黒服さんが言うには、売れるキャバ嬢は大まかに分けて2種類なのだそうです。
1種類目は「高そうな女」。2種類目は「雰囲気美人な女」。

「高そうな女」というのは、その名の通り高嶺の花のような存在のキャバ嬢のこと。
美人であることは当然ですが(もちろんメイク顔が美人、ということです。だってスッピ
ンを見せるのはよほどのことです!)、それ以外にも背が高い、ナンバーに入っている、
など総合的に見て「俺には手が届かないなあ」とお客様が思うような存在は、やはり指名
も多く入るような気がします。
ザ・キャバ嬢という感じがして、同性から見ても憧れる存在ですし、こういう女性を隣に
座らせられる俺、というのがお客様にとってツボなんでしょうね。

「雰囲気美人な女」というのは、それに比べて実際美人である必要はありません。
ただ、雰囲気が美人でないとダメ。例えば俯いた目元がきれいだったり、立ち居振る舞い
がなんとなくしっとりしてたりして、とにかく現実よりもはるかに美人に見せることが
出来るキャバクラ嬢が2~4番手くらいにいるようです。
また、このタイプの方は周囲への気配りもできることが多いらしく、そそっかしい私はい
つも先輩キャバ嬢を見習うようにと注意されていました。

この先輩はまさにこの「雰囲気美人」なタイプで、ナンバーも3位。
優しい先輩でしたが、印象深かったのが、私がヘルプを務めているお客様のデータをかな
り詳しく教えてくれたということです。
どんなお酒がお好きなのか、割りものはなにがいいのか、どのぐらいの割合で割るのか、
煙草の銘柄、趣味などとにかく細かい指示の嵐。もちろんメモを渡されるわけではなく、
当日出勤してきたらご来場予定のお客様についてこう言った内容の指示を受けるんです。

もちろん、最初は「!?」と思いました(だってとてもじゃないけど覚えきれません!)。
でも、よく考えると覚えきれなくても怒られたことは無かったし、どうにかヘルプを頑張
ると褒めてもらうことも多かった。
今考えるとこういうふうにお客様の情報を後輩に教えることはお客をとる、とられるの話
に発展しやすそうですが、先輩は多分とにかくお客様に寛いでほしかったのだと思います。

慣れないヘルプでも何とかお客様を楽しませる。
その気づかいが「モテ」の秘訣なのだろうなあ、といまになっては先輩の凄さを感じいる
ばかりです。

2012/05/05 08:31 | chica | No Comments