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2012/05/03

去年からセブ島の南側に位置するオスロブ市が有名になっていています。その有名になったことはジンベイザメの餌付けです。この餌付けによってスノーケリングでもダイビングでも必ず目の前でジンベイさんが優雅に泳ぎ、大きな口でエサを食べる行為が繰り広げられ、まるで水族館にある巨大な水槽の中にいるような自然の環境では考えられない日常が繰り広げられています。ダイバーにとって水中で見たい生物ナンバー3に入るジンベイなので毎日多くのダイバーが押し寄せています。水中ガイドとしては自然な環境に生息している姿の生物を見せるのが普通なのですが、ここのジンベイザメはそれに相反する見せ方になり複雑な気持ちになります。

セブ市から見ると田舎のオスロブ市は、いまでは金でも発掘したような騒ぎで市一丸となって事業展開中なのですが、自然に住むジンベイがいつまで居続けてくれるかは不透明で、しかも餌付けになれたものが自然に戻れるのかも不明な点があるだけに、ゲストを連れて潜りに行くことはこの事業に参加している事になると思うと行くたびにいろいろと考えてしまいます。

今回の写真:ジンベイザメ エサに夢中なジンベイザメを足で押さえる現地エサあげボートマン。

2012/05/03 12:40 | nihei | No Comments