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「操演」という言葉は、少なくとも僕の使っているPCでは一発変換が出来ません。
ただ、子供向け番組などのスタッフロールには、「人形操演」というクレジットが入ることもあります。
人形劇の人形を操る人もこのように呼ばれることがありますが、
今日は着ぐるみの中の人の話です。
着ぐるみですが、中の人はしゃべらないのが普通です。
……別に喋ってはいけないという決まりはないはずなのですが、
「中に人はいない」ものですから、「夢を壊さない」ために喋らないのが一般的です。
「自主規制」とでもいいましょうか。
「アテンド」と呼ばれるお付きの人がいれば、ちょっと耳打ちをして相談をするくらいのことはしますが、
「自主規制」があるため、お客様とは会話を交わすことはできません。
逆に、言葉をかわさなくても、そのキャラクターが何を伝えたいのかがわかれば、
それはそれで面白いパフォーマンスになると考えています。
パントマイムというものは「物がないのにあたかも何をやっているかわかる」というパフォーマンスです。
着ぐるみで行う、上のパフォーマンスはこれと似ていますがまったく別のものです。
これのヒントを得たのは、少しだけ手話を習ったことがあるのですが、その時でした。
手話というのは、聴覚が不自由な方のためのものですが、
習ってみると、様々な事象を指やジェスチャーだけで表現するために、
実に工夫された表現方法です。
昔、「マジカル頭脳パワー」という番組があり、指定された言葉をジェスチャーのみで表現して次の人に伝える
というゲームがあったのですが、完全にそれをやっている感じ。
これを披露する機会というのはなかなか無いのですが、
この表現だけで2~3分くらいの時間楽しませられないかということは模索中です。
けっこう、ジェスチャーだけで言いたいことが伝わるのは、それはそれで気持ちのいいこと。
これが極められて、言葉を使わなくとも、会話ができるようなレベルになったら、
それはそれで凄いパフォーマンスになるような気がします。
あ、ただ、
こうやって書きましたけれど、あくまで一般的な着ぐるみの話であって、
僕の自己紹介写真にも使っているドラゴンのヒョウガ君はドラゴンであって中の人などいません。
しかし、彼も喋れないのでそんなパフォーマンスを冒頭で行うようです。
ヒョウガ君の演技のパートの中ではけっこうお気に入りのところ。