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2012/04/23

親友というのも違うけど、とっても大事な友人がいる。
志すものは全く違うし、連絡をしょっちゅうとってるわけでもない。
が、意識を高めあってると思う。
彼は将来、学者、研究者という道を志している。
趣味や才能に溢れる人間で音楽や日本の伝統芸も勉強している。
滅多にメールなど出来ないくらい多忙なのに
この先の不安感を抱えてた私に「プライド」にまつわる文章を送ってくれた。

物事、研究や芸事を年数をやっていくと、「プライド」が自分を覆ってしまっていく。
それは、自分の成長を妨げるもので、人の意見を素直に聞けなくなってしまう。
ということらしい。

彼の言葉をさらにお借りすると
「要求されたことを自分の引き出しの中でどうにかしようと思うんだけど、
なんせ実力がないものだから引き出しを漁っても出てこないんだよね。
そういうときは、プライドを捨てて、どうすれば良いかを聞かなければいけないんだよね。
現状で、もっといろんなことが学べるのに、学べていないのは自分のプライドが邪魔をしているんだと思う。」

あるレッスンで、日本歌曲を歌うにあたって
その歌手の人生や実力がそのまま表れると教わった。
私の師匠は、「声に生活や心情、精神状態、全てが表れてしまうのよ」と。

自分の中にあるもの以上のことは出来ないということ。

研究や発展途上の状態で「プライド」というものは
吸い込む前に、もうすでに余計な水分を吸い込んでしまったスポンジだ。

吸い込まなければいけないその時に、吸い込めないのは致し方ない。

素直でいること。

2012/04/23 09:21 | uika | No Comments