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2012/03/26

昨年共演した方が終演した数日後、言ってました。

自分の中から役の人格を抜いてあげる
○○役、また会おうね

そんな感じだったと思います。

そんな私も、もう1週間経過しているのに未だに演目のテーマのことで頭がいっぱいになってたのですが
それだけ、自分以外の人格や人生、そして、その役の周りの人間の人格や人生について
物語のもつ意味を考えること
表現者として役の人格に自分がいい意味で蝕まれていく。

終演後にその自分の中に生まれた人格を眠らせてあげる、休ませてあげるということ。
それが役抜きだと思います。

自分ではない人格といっても、自分の中に生まれた人格なので、他人ではないのです。

今回の役抜きには時間がかかりました。

そして、オペラの養成所を無事修了しました。

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祝辞で恩師がビートたけしさんの話をしていました。

「芸事の道は一流でないと食っていけない。」と言ってたそうです。

ただ上手じゃだめ。
一流である必要がある、常にベストである必要がある。

ここを巣立ったあとも、さらにひと握りの者がこの世界で生きていけるかどうか。

教育者としても、技術はもちろん表現者としても人間としても目標とされる人間になり、そんな演奏をしていってほしいと言われました。

ここからが本当のスタートです。

2012/03/26 11:30 | uika | No Comments