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おはようございます。
国産在来馬(天然記念物)の展示及び一般社団法人日本障害者乗馬協会の理事として
乗馬普及啓発活動をしています、特定非営利活動法人(NPO法人)ホースランド・らぴす
乗馬クラブ ハッピーホースカフェの山本高志です。
日中は暖かく、桜のつぼみも次第に大きくなっています。
しかし夜は窓ガラスの雫が凍るほど寒い厚木市です。
年度末でバタバタしてあまり当該コラムの更新ができず
申し訳ありません。
与那国馬もこちらへきてもう1か月が経ちます。
すくすく育ってます。元気で好奇心旺盛です。
木曽馬ととても仲が良く、天気のいい日は一緒に放牧しています。
木曽さん(木曽馬の愛称で小生だけが呼んでます…笑)も以前より優しく
表情が穏やかになり性格も変わってきたかと思います。
(いつも木曽馬に乗りに来てくださる方も言っていました。)
馬は群れで生活する生き物です。
またじゃれ合う相手(毛づくろいなど遊び仲間)が
1頭必要になってくるので理想は偶数で飼うことです。
長い間、この与那国馬が来場するまで
この木曽馬1頭だけで飼われていたのでとても可愛そうでした。
園内には犬や猫もいますがやはり馬じゃないといけないですね。
(まぁ当然ですけど。)
さて、みなさん馬の目を見たことがありますでしょうか?
(写真は石垣島時代の与那国馬です。こっちきて痩せたかしら…)
とても澄んだ優しい目をしています。
その目から感じ取れると思いますが、大抵の馬はおとなしく
平和主義で決して攻撃的な性格をしていません。
(稀に馬房入った途端にお尻向けてくる馬もいますが…汗)
そして以前書きました通りに、大きな身体とは対照的に
非常に臆病な面も持っています。
(初めて目や耳にするものには驚いて、目が大きくなったり
鼻息が荒くなるなど。横っ飛びします…笑)
馬は賢い(頭が良い)って聞いたことありますか?
実は記憶力はとても優れています。
一度体験したことは忘れないんです。(悪いことも良いことも)
小生が北海道のノーザンファームで働いていた頃、
新馬(訓練されていない馬)から落ちた時は
すぐに乗れと教わりました。
馬は人が乗っていない方が快適です。(負担になりますので)
馬は人を落とすことを体験(学習)してしまったらまた繰り返すのです。
その為、落馬したらすぐ騎乗し、且つ叱らないとならないのです。
(乗馬や競走馬として失格になります。)
すなわち馬の自由にさせてはいけないのです。(語弊ありますが)
そして乗馬レッスンの際によく目にしますが、
初心者でインストラクターが『左へ』と言っているのにもかかわらず
馬が『右』に勝手に行ったりします。その際にそのままにするのか
行き直すのかでもまた違ってくるのです。
(余談で馬の背に跨った瞬間に馬はその人が乗れる人(上級者)か判断できます。)
この記憶力の良さのおかげで僕ら人間が馬に乗り操作することが可能となるのです。
その反面、感受性が強いがゆえに物事をそのまま受けとめるので(なんて純粋…萌ぇ)
人を乗せて辛い目にあったり、危険であったりしたショックも簡単に忘れないのです。
そういったところから馬は凄いなっとつくづく思います。