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2012/03/09

お世話になってる歌劇団の公演を観にいきました
ダブルキャストで両日とも

大好きな「フィガロの結婚」

今回の公演を通して思い出したこと

オペラは本当に歌を歌ってナンボな世界なのかどうか

養成所にいて、演出の先生は「段取りをこなして歌ってるだけの芝居は何も感じさせないし価値がない」といいます

だけど、他のクラスの歌手の先生は
「まず歌を聴かせる。演技は後付け」と言っていました

果たして…

歌手なんだから歌は歌えて当たり前
音痴は需要がなくなってくる
でも、オペラは物語…聴くより観る要素が大きい

ということは聴かせる、プラスもう一歩、感じさせる…という作業ができないと

物語上でストーリーを動かす意味、役割を理解してもらえない
物語から浮いてくる

チグハグしていると「この人が観たい!」とも思われない

歌を、テクニックを聴かせるだけだったら自分たちのコンサートで歌えばいい…ということになる

オペラを観にきてる人は物語そのものを観に来てるから

…これは養成所で、また以前稽古場でマエストロも言っていました

「○○さん頑張ってたね、ではなく、☆☆の役が素敵だった、と誉められたら成功」
「テクニックを見せたいんだったらオペラの舞台でみせずにリサイタルでやってくれ」

イタリア語の先生にぶつぶつ言ってたら
「オペラは言葉がきこえることが大事ですよ。綺麗なイタリア語がね。」と言ってくださいました…

はわわ 納得。

2012/03/09 02:09 | uika | No Comments