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2011/02/07

ここ数年「妄想する」と言う言葉をあちこちで見聞きするようになりました。
そこでふと思ったのですが、何故想像ではなく妄想と使ってしまうのか、
この二つの言葉の違いは一体何なのか、せっかくなので考えてみるコトにしました。

まずYahoo辞書で想像を調べてみると

実際には経験していない事柄などを推し量ること。また、現実には存在しない事柄を心の中に思い描くこと。

とあります。

私たちは想像と言う言葉をよくイメージと言う言葉に置き換えて表現しますが
「イメージングで願望を達成する」と言う方法があるように
現実には存在しない事柄でありながら実はとても現実的で
地に足のついた内容である事が多いようです。

例えば
○進学したい大学に自分が通っているところを想像する。
○欲しい車に既に乗っているところを想像する。

等願望実現として使用することもあれば

○こういう態度を取ったら彼女が傷つくことが想像出来るから止めておく。
○イライラしながら運転したら事故に繋がるかもしれないと想像して冷静になる。

等、他人の気持ちを推し量ったり、未来の予測としても使います。

これをカラーセラピー的に考えると
想像とは『赤の行動力』に基づいた非常に現実的な行為なのです。
願望達成にしても他人の気持ちにしても未来予測にしても
実際の自分の行動と多いに関係してくる訳です。

次に妄想を調べてみると

1 根拠もなくあれこれと想像すること。また、その想像。2 とらわれの心によって、真実でないものを真実であると誤って考えること。また、その誤った考え。妄念。邪念。

3 根拠のないありえない内容であるにもかかわらず確信をもち、事実や論理によって訂正することができない主観的な信念。

とあります。

想像との大きな違いは、まず「根拠がない」という部分。
想像は根拠と言う現実に即しているのに対して妄想にはそれがないのです。
また2、3にもあるように、かなり独りよがりで歪んだ内容が多いので、
「誇大妄想」「被害妄想」と言う言葉があるように、度が過ぎると
他人に迷惑をかけたり、社会生活を送ることさえ難しくなってくるのです。
しかし妄想に捕らわれている人はそれが真実だと思い込んでいるので
どんなに他人が諭しても聞き入れずに拒否します。
ストーカーなどはその典型的な例だと言えるでしょう。

カラーセラピー的に言うと
妄想は紫がマイナスかつ過剰に出ることによって引き起こされるようです。
紫のプラスののキーワードには「精神性の高さ、スピリチュアル、感性の鋭さ」等
精神や魂の部分に関する内容が主なのですが、これがマイナスになると
「地に足がつかない、現実逃避、妄想癖、行動が伴わない」等
視野が極端に狭まり、独自の偏った世界観に陥っていくのです。
ある種の新興宗教集団を想い浮かべて頂ければ分かりやすいかもしれません。

以上のように想像と妄想では実はこんなに違いがあるのですね。。

普段お遊び感覚で「妄想」と使っている分には全く構わないのですが
度を過ぎるとこのような危険性も孕んでいるということをお忘れなく…。

2011/02/07 01:55 | kimiyo | No Comments