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ネイルの世界には、通常のサロンワークのほかに検定試験やコンテストが多くあります。
お客様にネイルサービスをおこなうサロンワークは、ネイリストの仕事のメインをしめますが
その技術や情報を常に最新かつ高いものに保つためには、そういった試験やコンテストが不可欠だと思います。
自分の技術を客観的に評価してもらうことは、我流になりがちな「腕」や「目」を鍛えるためにもっとも効果的です。
今回からはそんな試験やコンテストのお話をご紹介していこうかと思いますが、
まずは柔らかくネイルアートのお話です。
以前にネイルアートをしてみましょう!編でお伝えしたのは、実践的なアートです。
通常サロンでサービスするアートのベースでもあります。
しかし、ネイルアートにはコンテスト用のものも存在するのです。
コンテストですから、技を競うわけで、実用性は必ずしも必要ありません(むしろ不要)。
ネイルの技術を総動員してあらゆる用具材料を使い、
「こんなことも出来ちゃいます!」的な、まさしくアートを競うのです。
アートを施す土台は、ネイルチップ。
爪に実際に貼り付けることが出来るチップです。
コンテストアートでは、チップだけを飾り立てるタイプのものと、実際にモデルさんの爪に最終的には装着しメイク・コスチュームともにトータルで仕上げるものとあります。
ネットのキーワードに「ネイル アートチップ コンテスト」で検索してみてください。きっとたくさんの実際の画像が見られると思います。
ちょうど先週に私が講師を務める学校でチップコンテスト(前者タイプ)があったので、どんなものか写真をご紹介します。
ああ、恥ずかしい。
…これはもちろん私の作品。共通のお題であるテーマは「春のいぶき」。
実は私はアートが一番苦手。
こうしてご紹介するのはとてつもなくお恥ずかしい限りなのですが
普段あまり目にすることのない読者の方もいらっしゃると思いますので
勇気を振り絞りました。はい。
ご同業の方が見てらっしゃるかもしれないと考えると怖すぎて仕方ないのですが。
気を取り直して。
チップは片手5本分。
長さは自由ですが、こうして有り得ない位の長さのチップを使うことも多いです。
マニキュアでベースカラーを塗り、その上にアートをしてあります。
イラストはアクリル絵の具を使い筆で描いてます。
上部のモコモコした部分は人工爪に使うアクリルです。エンボスアートという技法です。
蝶々も同じくアクリルで作り紋様は絵の具で描きました。こちらは3D(スリーディー)アートと呼ばれる技法。
このように複数のアート技法を混ぜることをミックスメディアアートと呼びます。
検定試験の内容にも含まれる技術です。
この写真のようなアートはとても単純なものです。
実際の大きなコンテストになると格段の差でお話にもなりません。
受講生さんへのいわゆるお手本見本なのと、校内コンテストなのでわかりやすく基本的なものです。
(とはいえ、繰り返しますが私のアート力量はこんな程度です…)
さて、アートに関してよく聞くことで、
「私はセンスがないんです」とか「絵が下手なので向きませんよね?」といった不安の声があります。
これからネイルをお勉強しようと考えてる方がまず口にされることなんですが、
これははっきりお答えできます。
まったく関係ありません。
センスや絵の上手い下手は確かに差が出る部分でありますが、
ある程度のアートは「慣れ」なんです。
配置のバランスや描き方は慣れれば、サロンワークではほぼ通用する程度のアートが出来るようになります。
ド下手な私が言うのですからきっと説得力があるのでは、と思ってます。
そこから先、たとえば本格的なコンテストに臨むなどのレベルにはセンスを磨き技法の向上が必要になります。
センスの磨き方(アートの発想など)は、とにかく色々な作品を見ることのようです。
実際の絵画や食器類からヒントを得るというネイルアーティストも多くいます。
服の柄や包装紙など、身の回りにもヒントはたくさん溢れています。
やはり細かいことが得意なネイリスト達は、細かい所にも目が行くのかもしれませんね。