« 野球部 最後の夏 〜自信化笑〜 | Home | 急な告知となりましたが »
2008年11月に、レインボーノート第1回目の記事「はじめまして。行政書士・中橋優です」を掲載してから、2周年を迎えました。
隔週金曜日の連載を続けて2年、読者の皆様に心からお礼を申し上げます。
レインボーノートの掲載を始めて以降も、様々なLGBT当事者やその関係者との出会いがありました。
中にはレインボーノートの記事を読んだことがきっかけで、レインボーサポートネットにご相談を寄せられた方もおられました。
レインボーノートは、『当たり前に存在するごく普通のLGBTの皆さんとの出来事』を書くことによって、より多くの皆さんに、LGBTのことを正確に知って頂こうと思い、連載を始めました。
振り返って記事を読んでみると、ごく普通のLGBT当事者の方ではないパターンの記事も多く、ややセンセーショナルに記事を書こうとした形跡も見受けられました(焦)
ただ、そうしたセンセーショナルな出来事は、私の記憶の中に深く刻まれた事実であり、やはりそうした出来事を記事にすることで、読者の皆さんの共感を求めた部分もあるのかなぁと思いました。
レインボーノートの読者の方の中には、LGBT当事者の方もそうでない方もおられると思います。
常に私の主観と経験談で構成しているレインボーノートですが、全ての記事が全ての人に共感してもらえるわけではないと思っています。
必ずしも、LGBT寄りではなく、かと言って、ヘテロセクシャル寄りではなく、決して中立を目指しているわけでもなく、私自身の考えを発信して、それをネタに読者の皆様で賛否両論考えて頂ければ幸いです。
一番気をつけていることは、社会に対して大きな声を上げることのできない普通に生きている大多数のLGBT当事者の方の様々な声を代弁したいということです。
行政書士業務を通じて、日常的にLGBTの皆さんと接するようになり、それぞれのお客様の生き方に触れ、特に遺言や相続といった人生の『終活』をサポートする業務では、そこで生じる様々な人生模様を目の当たりにして、LGBTもその関係者も全ての人が、自分らしく幸せに生きることのできる社会が実現する日が早く到来して欲しいと切に願うようになりました。
セクシャルマイノリティに限らず、あらゆるマイノリティ(少数派)に優しい社会は、きっと大多数の人々が暮らしやすい社会でもあると思います。
この2年だけでも、LGBTに関する世界的・国内的な社会情勢は大きく変化しました。
アメリカでは、先日行われた国勢調査で、初めて、同性パートナーの存在を想定したような項目が設けられ、日本では同様の配慮について、参議院の決算委員会で質疑も行われました。
行政機関各部で「LGBTの存在を公的に認知する」という取り組みがようやく始まろうとしています。
行政書士として、行政手続や権利義務に関する手続において、こうした取り組みについて、LGBT当事者の皆さんと共に注視していこうと思います。
毎回、記事のネタが切れるのではないかと不安に陥ることもありますが、人間模様を描く記事に終わりはないということに、いつも気付かされます。
今後とも、レインボーノートをよろしくお願いします。