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だんだん寒くなって来て、そろそろ冬の訪れなのかなと感じる今日この頃です。
また間が開いてしまっているので、編集さんに怒られる前にちゃんと書かなくてはと思いつつ今年はこの秋口はAPEC進行も有ったお陰で中々時間のマネージメントが難しいですが、やっと落ち着いたのできちんと書きたい事が一杯です。
さて、今回は「学術会議」と「音」というテーマです。
「学術会議」と一括りにしてしまっていますが、「医学」「薬学」and more.. と様々な会議が日々行われています。
そんなちょっと一般的に見ればお固い感じを受けるかもしれませんが、そこにも音は必須な要素だったりする訳です。 発表者の先生の講演、質問者の声、進行役の先生、会を進行するMC、と様々な人の声を綺麗に拡声する事がこの仕事の最たる目的です。
ちょっと別所では、同時通訳も有りますがそれはまた別の機会に。
実はあまり一般には知られていませんが、病院などで「~先生は学術総会の為、~まで休診です。」なんて張り紙や看護士さんに言われた事は有りませんか?
そんな時に先生達は実は全国から一カ所に集まって「学術総会」に参加されている訳です。 じゃぁ、「学術総会」って何? というと、年に1回程度~数回の頻度で先生達は集まって症例の報告会や勉強会をやっている訳です。
この会のお陰で最先端医療の報告や症例報告、様々なディスカッションを行って次の世代に繋がる医療の方向性を示す事が出来て来ている訳です。
じゃぁ、音はどうなの?と。
実際の会場では、演台と呼ばれる発表者の為のマイクの拡声などが主な仕事ですが、客席会場内に質問用のマイクを立てたり、会場にもよりますが結構な量のマイクや引き回しが必要になってきます。
これが全国規模の会になると、東京国際フォーラム全棟貸し切りや先日APECが行われたパシフィコ横浜の全棟など、かなりの量になります。
会自体は、一つの会場だけでは無くて第1会場~第○○会場など様々な会場に分かれてディスカッションや発表が行われます。 普段、こうして仕事をしていると様々な業種の方々とご一緒する事も多いのですが、この「学術総会」はいつも気にする仕事の一つであります。
様々な先生が発表を行う内容を拝見しながら新しい医療の事を勉強出来たりする訳です。勿論、内容は専門的な事が多く全ては解りませんが、聞いていてとても勉強になります。
そして自分達はその大事な情報を会場にいらっしゃる先生達にクリアに声を届ける為に様々な調整やスピーカーの置き位置などを考えるのですが、日本人の先生が講演をされる場合と海外の方が講演される場合には多少調整の仕方が違うのです。
日本語は「母音」の言語ですが、例えば英語は「子音」の言語というのも良く解ります。 特に日本人の声は母音~(あ、い、う、え、お)が主体で音の周波数要素が低いのですが、英語は(さ、し、す、せ、そ)が綺麗に聞こえないと単語を判別するのが難しくなるんです。
ですから、自ずとマイクの調整方法も変わって来ます。
そんな講演者一人一人に気を使いながら、今日も学術総会現場でオペレートしております。