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2012/02/02

備前焼の若い作家さんと話す機会があった

薪で焼き物を製作しているのに

何故自宅に薪ストーブを使う事が出来ないのか疑問に思っていたそうだ

薪ストーブ 内子町並み かわせみ

ところで

亭主の店では

薪ストーブを使用して

3年ほどになる…

自分で屋根に穴を開けて

知人と一緒になって

床を塗ったけれど

防火の意味で

江戸時代からの漆喰で塗り固めた この建物は

今考えても 相当すごいと感じながらの作業だった

さてその若い陶芸家さんの話に戻ると…

薪を集めるのは 備前を焼くとき使うので 

さほど大変ではないそうだけど

薪よりも 豊富な竹を

利用できないものかと 考えていた所

かわせみで 竹を使うのを見て

それが何かの決断になったらしい…

有難うございます 参考になります

と おっしゃっていた 

かわせみに来て 良かったと 感じてもらえたのはうれしい事だ

今頃の料理店は どこへ行っても

地元産 安心素材とか シェフの有名度を競うし

取材中心の店作りが大多数になった

自分のやり方を 通さずに

たやすく変更されていくその店らしさというのは

一体何だろうか

確かに 店に入って いろんな店のルールを理解するのに

一定の喜びはあるかもしれない

でも 店は 小さな地方の町の場合

生活と直結している事が当然なのだけど

このごろの店にありがちな違和感は

風土に寄り添う考え方を 料理の宣伝でしているのと反対に

店の魅力作りとなると とかく 人工的な建築になっていることが多い

それは 経営である

お客さんの数である

訪れる人の少ない 地方の小さい町

その場所の魅力とは

住んでいる人の 工夫の姿であり

それを大切に寄り添う 生かす人の存在が見える事だと思う

私は この愛媛県 内子町に来る時に

寄席での 曲独楽の演技が格段に減る事と引き換えに

芸の生まれる 時 場 人の関係を探しあてる事を ぼんやりと目標に選んだ

そして 今 毎日の時間の流れと

変わっていき少しもとどまらない人のありようを

少しずつ 生活に織り込んでいく作業を始めようと思う

私の中で離れていた 生活と曲独楽がひとつになって

ようやく 私の曲独楽が出来ていくのだろうと思う

家族の風邪が治るのを待つ 学級閉鎖の2日間に考えた事

2012/02/02 12:39 | miya | No Comments