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2012/01/24

 

 

 

降りしきる雪の中、

雪の積もった神楽坂、

見るからに滑りそうな坂道を、

器用に体重移動させながら登っていると、

ふと手を付いた塀の上、

子供たちが作ったのだろうか小さな小さな雪だるま、

目には石が埋め込まれ両の手には小笹が刺さっている、

足下に気を配っていた私の気持ちを、

一瞬だけでもホッとさせる、

周りを見回しても子供たちの歓声も姿も今ではどこにもなく、

楽しかった雪の夜の一瞬を、

小さな雪だるまだけが見ていたように、

口元が微笑んでいる。

 

雪の中を帰宅し、

食事を済ませ御風呂に入りゆっくりくつろいでいると、

寝ていると思った娘が、

突然雪だらけのパジャマでリビングに、

”パパ大変だよ、

こんな時間にママが外で雪だるま作ってるよ、

ビッケも雪の中で走り回っているよ””

外からママの声が聞こえてきます、

“パパ、雪だるまで来たから写真撮ってよ”

私と娘はパジャマの上にコートを着て、

雪の降る外え、

深夜11:30,

外は大粒の雪、

街灯に照らされてまるで雪国、

道行く人も無く、

車も走る事の無い深夜の雪景色、

結局私たち家族と愛犬ビッケで雪の中で鬼ごっこ、

雪の中、

私たち家族だけが、

雪降る中で騒いでおりました、

ひとしきり騒ぎ終わり家の中に戻ると、

時計はすでに12時を回っておりました、

12時のスノーマン、

翌朝、

家を出る時、

道端の雪だるまに目をやると、

朝日が当たり、

どことなく解けていくのが、

寂しそうな顔つきでした。

 

2012/01/24 05:06 | watanabe | No Comments