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2012年が明けて、早10日。
何を隠そう(や、全く隠してないが)、元旦生まれの私、
めでたく三十路を迎えました。
とはいえ、今更、大きな変化も無く、
淡々と、しかし緩やかに、日々、身体が衰えていく毎日。
時の流れに抗っても仕方無いとは思うものの、
さすがに弱り切った足腰を鍛え直そうかとも思いはじめている、
そんな初春。
さて。
この年末年始は、ほぼ修士論文の執筆に費やしてしまった。
〆切が年明け7日という設定自体が、そもそも、
「年末年始缶詰宣言」に等しい仕打ちだと思うのだが、
まあ、文句があるなら、しっかりと年内に終わらせて、
すっきりと年を越せばいいのだ。
勿論、そんな計画性のある人間ならば、
大学に7年も通ったり、会社を3年で辞めたりはしない。
バッチリと、確実に、年末年始進行に突入したのは言うまでもない。
年越し「ガキ使」を見ながら論文を書いている時などは、
ある意味、「笑ってはいけない修論執筆」を演じている気分に陥った。
しかも、元マネージャーの藤原が、事あるごとに、
「藤原、お前ええかげんにせえよー」と浜田や松本に言われるので、
その度に、ビクッとなってしまうのが、ややこしいことこの上ない。
まあ、見なければいい話なのだが。
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閑話休題。
修論に関しては、無事に提出することもでき、いまは一段落。
まだ、これから口頭諮問、そして審査が控えているのだが、
大きな山は越えたと言っていいだろう。
この場を借りて、ご協力いただいたみなさまには、
深い感謝の意を表しておきたい。
思えば、ブータンに関して何の知識も人脈も無い状態で、
「ブータンの情報化」について研究すると大見得を切って、
挙句に、会社まで飛び出してしまったのが、2年前の春。
ただの馬鹿野郎でしかないにも関わらず、
会社の同僚には、幾多の温かい言葉をかけていただいた。
ブータンに関わったこの2年で、多くの方に出会うことができ、
昨秋には、ブータン国王来日のレセプションにまで参加するという、
有り得ない経験までさせていただいた。
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まだ道半ばではあるが、
三十という自らの節目を迎えたこともあり、
少し、歩んで来た道を振り返る、そんなお正月でもあった。
年内最後のコラムで、「三十にして立つ」という孔子の言葉を引いた。
思えば、二十代は、十代の頃の貯金で乗り切ってきたようなものだ。
二十代後半は、独り、あてどなくふらふらしていた。
南米へ行き、中東へ行き、モロッコで九死に一生を得、
インドへ行き、バングラデシュへ行き、チェルノブイリにも行った。
白神山地へ行き、瀬戸内海へ行き、京都で漫画喫茶にも泊まった。
あてどなく、しかし、見識を広げようと努めてはきた。
ただ、あまりにも行き当たりばったりだったせいもあって、
結局、どこにも行き着けなかったような気もしている。
今年は、いや、三十代は、アウトプットの年に。
それを年頭に、日々過ごしていきたい。