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2012/01/05

 

 

「 ひと夏の思い出 〜奏〜 」

 

〝素晴らしき一輪車の世界〟という大それた幕を背にした人を見て、

何が始まるのかと思い、子どもたちは少し背筋が伸びております。

何を始めようかと思い、子どもたち以上に背筋が伸びております、自分。

 

 

戸惑っていても仕方ないので、まずはみんなでお話。

好きな食べ物から始まり、好きな遊び、好きな授業、etc…。

一輪車片手に、乗ることなく話は続く。

 

 

一年生のだいきくんも、上級生のみんなの前で堂々と発表。

私の話以上に盛り上がってます。。

 

 

話で勝てないと思い、一輪車に乗って大人げなく対抗。

※ 話がおもしろい子どもたちをひいちゃおうとしているところではありません

 

 

変な乗り物に乗った変な人にひかれたくないからか、

みんな拍手してくれています。

変な乗り物に乗った変な人は子どもたちにひかれたくないから、

ヒッシにがんばっています。

 

それにしても、改めて写真で見てもみんな良い表情してますね。

20年以上、変な乗り物に乗ってきたことを、心からよかったと感じる瞬間です。

 

 

おしりがもぞもぞしてきたので、みんなで外に。

 

みんなとても上手なので、

教えるというよりも、一緒になって楽しんじゃってます。

 

 

安藤が遊んでもらうばかりではいけないので、

1ヶ月後の運動会に向けて、みんなで手をつないで走る練習。

 

 

「さぁ、私の胸に飛び込んでこい!」

とは言っていません。

「手をつないで走るときは、自分のことだけではなく、となりの人のことを考えよう。」

と言っています。

 

 

まだひとりで走れない1年生のだいきくんはみんなとは別にひとりで一所懸命練習中。

校長先生や担任の先生が見守ってくれています。

 

 

最後はだいきくんも一緒にみんなで手をつないで走る練習。

みんなで作戦会議。

 

 

さぁ出来るかな?

 

 

その調子、その調子!

 

 

あーーーーーーーーーーーー

 

 

悔しいけど、これは小さな失敗であり、大きな成功の糧。

そんな言葉はわからなくても、

少しでもカラダで感じてもらえたらいいなと思いながら、みんなで何度も挑戦。

 

最初はなかなかうまくいきませんでしたが、

なんどか失敗を重ねると、走れる距離も長くなり、

校庭の端から端まで走ることができました。

 

最後は、もう一度ランチルームに戻り、

1ヶ月後の運動会に向けて、そしてこれからの長い人生に向けて、

メッセージを送らせてもらい、長い長い90分をしめさせて頂きました。

 

一生忘れることの出来ない素敵な一日でした。

 

最後になりましたが、

ご協力いただいたすべてのみなさま、

そして、写真提供からなにからなにまでしていただいた、

岡崎校長先生や教頭先生はじめ職員のみなさま、

鰍沢中部小学校の生徒のみなさま、

本当にありがとうございました。

この出会いに心から感謝します。

 

 

 

[ 編集後記 ]

 

20年に及ぶ〝勝負の螺旋〟から離れた今、

勝ち負けに一喜一憂していた日々の意味を考えることがあります。

 

その答えは今はまだわかりませんが、

その中で得たものにより、

子どもたちと時間を共有することができ、子どもたちが笑顔になるきっかけづくりができ、

その笑顔を目にすることができることは、本当に幸せなことだと実感します。

 

もちろん、そのためを思って今までやってきたわけではありませんが、

これが副産物ではなく、そこに神髄を感じる今日この頃。

 

自分が一所懸命になることが、

自分の欲望のために消費されてしまう段階から、

誰かの感情や行動につなげることを意識できる段階へ。

 

私にとって〝勝負の螺旋〟からの解離は、

そんなことを意味していたのかもしれません。

そして、それを教えてくれたのは子どもたちなのかもしれません。

 

ありがとう。

 

 

遅くなりましたが、

本年もよろしくお願いします。

 

2012/01/05 11:16 | yuta | No Comments