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2011/12/27

うちの祖母ちゃんは「香代子」と言います。

まあ、数人のマイミクさんは見たことありますね。
それなりに特徴のある人生を歩んではきております。
普通に考えたら、それなりにオペラの題材に使えなくはない。
ぶっちゃけた話、オペラになるエピソードはあるといえます。

何なら別に祖母ちゃんの人生をオペラにしなくてもいい。
今日までの私の半生をオペラにしてみましょうか。
すると、主役こそ私になりますが、
おそらく、一番長いこと一緒に暮らしている人間は祖母ちゃん。
つまり、オペラ化した時に、必ず端役にはなり得ない人物です。
私との生活では、そこそこ長い時間喋っていますから、
私の生活をオペラ化した場合、
それなりに長い歌を歌ってもらう役になるでしょう。

はい、チ~ン!!!

残念ながら、そこでこのオペラ、アウトです。
なぜって?
私役の歌手が歌っているその横で、
それなりに歌っている老婆役・・・までは良いんですが、
その老婆役がそれなりに歌っている時点で、
それは私の祖母の役をやってることになりません。

ましていわんや、「香代子」なんてオペラを作って御覧なさい。
彼女が巻き込まれた色々な事柄について、
悲しいとか嬉しいとか、彼女が感じたことを、
朗々と、切々と、ボリューム豊かな声で、
お客の方を向いて香代子役の歌手が歌っている・・・・
申し訳ありませんが、そんなことをしている段階で、
それはうちの祖母ちゃんを演じていることにはなりません。

とりわけ、それなりに盛り上がるシーン、
それは大勢の人がいるようなシーンですが、
その中で主役としてアンサンブルを牽引・・・・
・・・そんなことをしたら、それは祖母ちゃんではありません。

とにかく人前に出るのが嫌いな人です。
たとえ数人の前でも、歌うなんてできないし、
街でテレビカメラを見かけたら、
迂回してでも映り込んでしまうことを回避します。
舞台に出るなんて、論外です。
いじめられても、黙って泣いてしまうだけの人です。

これ、子供の時からの特徴です。
どうやってオペラ化しますか?
色んな人を知っていますが、
これだけオペラ化不可能な人には
まだお目にかかったことがありません。

日付変わって、今日27日が誕生日、
81歳になりました。
おめでとう!

2011/12/27 01:04 | bonchi | No Comments