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私たちにとって意志は生きる上で無くてはならないものであり、
それだけではなく意志によって大なり小なり
人生の大切な局面を選択し決定しています。
意志の強さ弱さはダイエットや禁煙等に関しても如実に表れますし、
だからこそ成功した時は
まるで自分の人生を完全にコントロールしたような
達成感と高揚感が生まれる訳です。
ここで重要なのは『意志によって全てが制覇出来るのだ』と言う
大きな錯覚が生まれることです。
錯覚の多くは主に人間関係に関してなのですが、
例えば夫婦関係に於いては
「パートナーは決して裏切らず永遠に自分のものなのだ」
親子関係に於いては
「子供は親の言うことを聞いて当然なのだ」
仕事関係に於いては
「部下は上司の命令に背くことなどあってはならないのだ」
等など…禁煙やダイエットが成功した時の意志の強さで
自分以外の人間もコントロール出来ると思い込んでしまうのです。
カラーセラピーでは意志を司る色は黄色であり、
ソーラープレクサスチャクラと連動して
左脳的思考、個人主義、知識、自尊心などのキーワードが関係してきます。
冒頭にも書きましたように
人生に於いてこれらのキーワードは大変重要な役目を果たす訳ですが
この色が強すぎてしまうと
精神的支配、理論武装、悪知恵、目に見えるもの以外は信じない等
自分の力で全てがコントロール出来るのだと言う幻想に陥ります。
更に厄介なことに
自我(エゴ)こそが本当の自分であると思い込み、
物の見方が一方向でしか見えていないことに全く気付かなくなるのです。
黄色の補色は紫なのですが
紫には「大いなる意志に委ねる」と言うキーワードがあります。
大いなる意志とはつまり人知を超えた領域であり絶対的なものです。
しかしこれは目に見えるものではありませんから
黄色が強い人たちにとってはかなり胡散臭く感じられることでしょう。
しかしここで一旦これまで執着していた自分の意志(自我)を手放して
大いなる意志に身を委ねることにより
想定外の喜ばしいハプニングが沢山起こり始めます。
想定していない出来事にこそ実は本当の宝物が隠されているのです。
一見不幸に見えるハプニングも最終的には幸せに気付かせる為の
大いなる意志からのギフトだったりします。
まさに「人間万事塞翁が馬」ですね。
もし何かで行き詰り八方塞がりになった時
自分の意志で壁を突破しようともがいたり悪戦苦闘する代わりに
お風呂に入ってリラックスしたり
映画を観て気分転換したり
散歩をして右脳を刺激したりすることで
思いもよらない答えが浮かんでくることでしょう。
私たちが恩恵を受けている偉大なる発明や発見、芸術等はは全て
意志(エゴ)を手放した瞬間にインスピレーションとして
訪れていると言う事実も忘れてはならないと思います。