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2011/11/23

京都は紅葉の最盛期を迎えようとしています。

滅茶苦茶、観光客の方がお越しになられていて、道路はすごい渋滞です。

京都が一番にぎわう季節になってきました。皆さんの地域では、紅葉如何ですか?

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村上龍著の「あの金で何が買えたか」風に、今マスコミが取り上げている事件を題材に、

ちょっと面白いことを考えてみましたので、気楽にお読みください。

ボランティアの世界で運営上かならず付きまとうのがお金です。

例えば、私が運営しているサポートハウスは、1部屋あたり年間約50万円の経費がかかります。

主に、家賃に36万、水光熱費で14万で50万円となります。

50万円を収益事業で捻出するとなると、Amazonでの書籍販売では、

およそ、1000冊を販売せねばなりません。(1冊あたり500円が純利益)

1000冊って、結構な冊数です。どうしても数ヶ月かかります。

今の収益事業の到達点では、3~4部屋を維持するのに精一杯となるわけです。

(サポートハウス、収益事業のことについては、画面右横「TOP」をクリックしてください)

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私がいま注目している事件がこれです。

「大王製紙前会長の井川意高(もとたか)容疑者逮捕」

彼は、昨年の5月から今年9月までに、子会社7社から無担保で約107億円を借り入れていました。

大部分はマカオなどでカジノに使っていたとみられます。

会社の金をギャンブルに使う経営者としての道義的な問題はさておき、

今日はこの100億円について考えてみたいと思います。

100億円あれば、どんなことができるのでしょうか。

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まず、サポートハウスならば、100部屋を200年間運営できます(笑)

皆さんも良くご存知の、盲導犬の募金箱。

盲導犬協会の資料では1頭にかかる費用は270万円だそうです。

100億÷270万≒3703頭

日本で盲導犬を必要としてる方は、およそ7800名。

その約半数の方に盲導犬を贈ることができます。

ポリオから子ども達を守る、「ポリオワクチン」は、一人分はおよそ20円です。

100億÷20=50億人分!!

おなじ20円でいきますと、アラブ諸国の中でも戦火などで教育が十分に受けられていない国の、

教科書代だそうです。これも、50億冊の教科書が配布できます。

ひとり5冊(算数や国語・・・等々)を10億人分配布できる金額なんです、100億って。

カンボジアなら小学校が、500万円で建設できるようなので、200校は新設できます。

国内に話を限定すれば、こんな感じになります。

(子どもへのDVなどが原因で)自宅に居られない子どもが増えてきています。

彼らが1ヶ月安全な場所を確保するのにはおよそ12万円かかるそうです。

100億÷12万円≒83,333人分の経費を賄うことができます。

福島原発事故から注目されている、風力発電。

単純計算ですが、20基で計4万kWの発電能力を有する風力発電用風車と変電所の建設総費用は、約100億円です。

私が普段向き合っている難病患者さんのすべてを救うことはできませんが、

100億円を難病治療薬の開発費として使ってくれていたらと思います。

もうこのあたりで止めておきます(苦笑)

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アメリカの株式市場では、社会貢献度が高い企業には、優良な株主がつくそうです。

儲けを出せばいい。配当が高ければいい。そんな時代は過去のものです。

大王製紙にとっては、この先の運営が大変でしょうが、失った信用を取り戻すには、

利益をどうやって出すかではなく、利益をどう使うのかを、真剣に考えて欲しいところです。

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私の事や、なぜボランティアの世界のことを話しているの?と、お感じになった方は、

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2011/11/23 04:00 | hamamoto | No Comments