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JunkStageをお読みの皆様、こんにちは。
女子部スタッフの桃生です。
もう北海道や青森などでは雪が降り出しているようで、ますます寒さ厳しい時節になってまいりましたが、そんな時期だからこそ熱い!アツいこの方をご紹介したいと思います♪
■vol.4 サルサフリーク・廣川昭彦さん
――踊ることも、奏でることも人の心だと思うのですよ。
例え下心でもイイからしっかり人と向き合えることだと思うですよ。(廣川昭彦)
レコードと楽器の業界に十六年。サルサの音楽に魅せられ踊り狂ううちにキューバに傾向、演奏活動を開始。各種音楽イベントも手掛ける。
http://www.junkstage.com/hiro/
* * *
JunkStageと廣川さんの出会いは2008年6月。
私が実際に廣川さんにお会いしたのは、その3カ月後に開催することになっていたJunkStage第一回公演の出演者交流会でした。
勿論コラムは拝見していましたが、サルサ好きで、キューバが好きで、音楽が好きで踊るのが好きで、とにかく楽しいことが大好き! というのが、お会いするまで漠然と感じていた廣川さんのイメージ。
でも、正直なところコラムに溢れる圧倒的な“楽しさ”に足が竦むような気持ちがあったことも事実です。
せっかくJunkStageのメンバーになったのだから、私もサルサイベントに行ってみたい。
でも踊りなんてやったことないし、音楽のセンスもない。大体サルサがどんな音楽なのかも聞いたことが無いから分からない。そんな私が、サルサ・マイスターな感のある廣川さんとお話なんて出来るのだろうか? そもそもイベントに行ったところでどうすればいいのだ。ド素人でも楽しめるものなのか? そうだ勉強しよう。とりあえずCDでサルサを聞いてみよう。
そんな理由で、「はじめまして」を言った渋谷での飲み会の前の日、私はこっそりCDを聞いて一夜漬けをしました。
先入観というのは恐ろしいもので、「実はCDでしか聞いたことないからど素人なんですがイベント行ってもいいですか」なんて口にしようものならにっこり笑ってダメと言われるんじゃないかと、私は気が気ではありませんでした。
(…今より数段面の皮が薄かった、とはこれを書いていて深く感じ入るところではありますが。)
そんなびくびくものの心境の私に、廣川さんはさらっとこんな風にいいました。
「あのさ、楽しいこと好き? なら大丈夫だよ、とりあえず一回来てみてよ!」
いや、他にももっと言ってくださったと思うんですが、そのあまりにも邪気のない笑顔に、お酒の勢いも手伝ってはい、と言ってしまった、その直後。
忘れもしない大塚『ESPETO BRASIL』さんのイベントで、私は人生初サルサパーティに参加しました。ありていに言って酔っ払いすぎてほとんど何も覚えておらず、翌日は二日酔いで大変でしたが、それでも初心者だからと言って臆する必要は本当にまったくなかったことだけは鮮明に記憶しています。お酒を飲んで、日差しみたいな音楽が流れていて、誰かの声が近くで聞こえて、なんだかふわふわした心地よさがずっと残っていて。
あ、楽しいかも、と私は思いました。ぜんぜん、難しいことなんてなかったのかも。
つまり、廣川さんの言う通り、一回来てみれば大丈夫、だったわけでした。
(ちなみにこれがゆうちゃんの目から見た廣川さんたちのイベントの模様。…私一人の感想では、なかったんですね!)
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そして廣川さんと言えば、ギターと並んで印象深いのがオールド・ターキーのミニボトル。
これまでJunkStageの舞台公演全てにエイミーさんとともにご出演頂いておりますが、いつも緊張なんてちょっともしませんという顔で悠々と過ごしていらっしゃいます。
(ご本人いわく、緊張はものすごくしてらっしゃったようですが。)
これまたいつもご一緒してくださるエイミーさんも、リハから声が伸びて美しい。
そんな優雅なステージの裏で、開演前の緊張と不安で吐きそうになっているゆうちゃんや私はなんど廣川さんの笑顔と「なんだ、じゃあちょっと飲んでく?」みたいな言葉に救われてきたか分かりません。
この底抜けのあったかさは、廣川さんのコラムにも通じます。
こんなにも長い間連載を続けているのに、お酒が好きで、音楽が好きで、踊ることが好きで、楽しいことが大好き……そんな気持ちが溢れてこないコラムは一本たりともありません。
それがどんなに凄いことか。
嘘のある言葉はすぐに見抜かれる――JunkStageを作るに当たって、須藤が過去何度も口にしていたこと。ほとんど奇跡みたいなコラムに出会えて、これは本当なんだなと、廣川さんを見ていると実感することができるのです。
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そんな廣川さんは、現在ではほぼ毎週のようにイベントに出演。
エイミーさんやうっかり☆ソンの皆さんと一緒に行われるパフォーマンスは本当に「行ってみれば大丈夫」なイベントばかりです。
読んでいるだけで満足できない方、ド素人だからと敬遠している方にこそ、是非生で見てほしい。あの空気感だけは、読んでいるだけでは感じ取ることが出来ないのですから。