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大分日が経ってしまったのでリファレンス程度にしかなりませんが
ご縁があって,今月14日の日経新聞夕刊にイラストレーションを載せて頂きました。
広告特集のページのタイトルと挿絵です。
10月16日の孫の日のために,知育玩具の広告特集をするという企画。
おじいちゃんおばあちゃん,お孫さんに是非!という事です。
タイトルフォントは手書きで作ってみました。
そのため,編集中 ドットの位置を間違えてラフを送ってしまうという大失態を…。
(エデュケーショナルトイ・特集)
ロンドンで雑誌のイラストをやっていたのですが,
日本では はじめて。 帰国二ヶ月にして…です。
夕刊掲載だったのですが,それを知らなかったわたし。
朝の通勤途中に朝刊を駅売店で買ってしまい,
ドキドキしながらページをめくるも 広告特集は「社会人野球特集」
これは 全部夢だったかな なんて本気でうろたえながら一日を過ごし
(担当の方にメールする勇気もない 苦笑)
夕刊を買った友人からの「載ってたよ!」
メールで 本当に胸を撫で下ろしました。
小心者でございます。
小さなカットでも,何度か変更がありました。
一つ前のラフ。
こどもたちは両方プレゼントに夢中だったのですが,
相談の結果 一人はおばあちゃんおじいちゃんに感謝している風なのがいいだろう…
という事で
女の子の表情を変更。
このさらに前は男の子はいませんでした。
また さらに前はボードゲームの絵でした。
こういった感じで イラストレーションは構図の変更も多いので,
いつからか ラフの段階ではキャラクターは全て別々に描くようにしています。
それぞれをスキャンしてフォトショップに読み込み,いくつかバリエーションをつくります。
こうすると変更にも早く対応できますし,何かと安心です。
構図が決まったら,一度出力して一枚絵としてトレース,清書します。
それにしても、
学生時代には全く縁がないだろうと思っていた経済/ビジネス系の媒体でロンドンに続き再び,となると
ほんとうに 先は読めないものだなあと思います。
CSM在学中,いわゆるカートゥーン(風刺画)の世界は,若いイラストレーターはあまり入っていかない分野だ,
という事を チューターが話していました。
また,経済系の媒体も同様,という事でした。
イラストレーターというと 絵本や本の装丁,アニメーションなどで活動したい人が多い。
たしかに。華やかです。
(描くテーマが,です。必ずしも仕事環境ではなく)
また,風刺画というのは時事に相当詳しく無ければ描けず,また知性的なユーモアというのが難しい。
ただ個人的には 史学科ををかじっている経験があるからか否か
新聞,雑誌等で描けるのは もちろん難しさも多々ありますが,非常に楽しく 嬉しい事と思っています。
おもしろいものが描けるようになりたい。(勉強 勉強 勉強)
The New YorkerやHarvard Business Reviewなどの雑誌のカートゥーン/イラストは 本当におしゃれで皮肉でおもしろい。
英新聞TheGuardianなどもイラストを大きく使っていました。(クラスメイトも描いていたなあ)
こういう感じのものが,もっと増えてきてもいいのになあと思います。
日本の新聞/雑誌は 特にビジネス系のものは
写真中心のものが多いので…。
入り込んでいきたい分野です!!
そんな中でも 今回の機会をくださった日経新聞さん 感謝いたしております…。