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2011/10/21


写真: Golden Afternoon

今日はGolden Afternoonのエリザベスに誘われてロサンゼルス郊外の牛角に行きました。最近彼氏との関係に悩んでいるらしく、彼女に私と旦那が結婚前一度だけうまくいかなかったときのことを聞かれました。

今思い出してみるとあの時の私はとてもいい決断をしたなぁと思います。
もう3年も前のことなのですが、遠距離恋愛をアメリカと日本で2年続けた私達はさすがにその関係に疲れてきていて何か変化を求めていました。相手を好きな気持ちは変わらないのですが、寂しすぎて電話もメールもすることができないようになっていたのです。今日なにをしたとか誰と話したとかそんなことをお互い報告したところで、会えないものは会えないし、手をつなぐこともHugすることもできないし・・・お互いそんな思いでした。それが積もりに積もって言葉として出てきた時、私の選んだ選択は6ヶ月以内にアメリカに行くことでした。

いい決断と言うのは渡米する決意という訳ではなく、もう少し言うと「前をみる」事でした。なぜこうなってしまったのかとか、どうしてこうなのかを過ぎてしまった過去の行動から考えるのではなく、現状から抜け出し、もっと良い関係を築くことだけを考えひたすら努力したのです。もしあの時過去のこと、相手のことを思い詰めて考え始めたら、きっと現状を相手のせいにしたり、気持ちが沈んで来ていたことでしょう。でも私にはなんとしてでも今の主人との関係を大切にしたいという思いがありました。私は、相手に何をしてほしいとか相手に自分を理解して欲しいという考えを捨てて、自分が関係改善の為にできることを全てしようと前を見つめて行動しました。

自分ができることを精一杯しようと決めたことで迷いもなくなりましたし、相手も私の決断をサポートしアメリカに来ることを喜んでくれました。もちろん、過去を見つめることも大切ですしお互いを理解し合うことも大切です。でもそうすることで相手に対する批判・非難が出てくるようであればそれは時期が違うということではないでしょうか。相手を非難する場合の多くは自分が犠牲者になっているケースです。そういう場合に過去を見つめたり原因を追及することは自分の傷を癒す行為になりがちでプラスのエネルギーは出てきません。もし本当に大切にしたい関係なら、マイナスの螺旋階段をおりるのではなく、プラスの螺旋階段を上ることが必要ではないでしょうか。

自分が弱っている時に、前向きになるのはエネルギーのいることです。私はあの時のことを思い出して二度と経験したくない時期だと思います。でも、そうして作り上げた恋愛だからこそ誇りに思いますしアメリカに来て彼にHugしてもらった時、自分の決断を心から喜ぶことができました。

私は自分が傷ついて弱っているときこそ、自分の本当に大切なものを守る強い決断ができると思います。
アーティストのASKAも失恋したときが一番いい歌が書けると言っています。弱さを強さに変え、悲しみを喜びに変えられる生き方、みなさんも是非信じてみてくださいね。

エリザベスの曲です。今の季節にぴったりな彼女の歌声を是非聞いてみてください。
Sun Covered Town by Golden Afternoon

2011/10/21 01:23 | ai | No Comments