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2011/10/13

スラムダンク勝利学が出版されることにもなり、独立をどうやってするのか悩んでいました。大学の研究室では、スラムダンク勝利学の誕生はわたしの個人プレイのように理解されて、先輩からの風当たりがとても強くなってしまったのです。『辻が独立しても大学の名前がバックにないところにはスポーツ選手はもちろん誰も来ない』と言われてしまいました・・・。カチンとも来ましたが、どんな形で独立すればいいのかわたしもわかりませんでした。

そこで少し悩んだのですが、思い切って大学をまず辞めて、そこで本当に自分はどうしたいのかを考えればいいのではないかと再び大学を辞職することにしたのです。長女が小学校の受験をする直前の頃だったので、実は家内にも言えず、数日は大学に行ってくると言って喫茶店で1日中、時間を潰していました。リストラされたサラリーマンのようですね。今思えば・・。やるせない1日でしたが、その頃も喫茶でメントレをしていたのを今でも思い出します。来てくれた選手たちありがとう!

3日後くらいに思い切って家内に辞めてしまったことを伝えると、『また頑張れないいじゃない』と応援してくれ心の底からホットしたことを今でも思い出します。家内には一生頭が上がりません。感謝です。無職はまずいので、父が東海大学医学部の移植免疫学の教授だったので、東海大学に頼んで親父の研究室の研究員として無給で席だけおいてもらうことにして1年間独立の準備にとりかかりました。週末だけ当直に行ったりして食いつないでいました。

しかし、慶應いる頃にはできなかったいろいろな選手たちへのメントレや講演会を目一杯受けることにしました。スポーツ心理学に関する書籍を読みまくりました。この頃の経験がわたしのメントレの知識とアイディアの基礎といっても過言ではありません。結果的にありがたい1年だったのです。スラムダンク勝利学の出版は決まっていましたが、まだ世に出る前の年です。父の研究室は免疫や遺伝子といったことを研究しているのですが、その研究室で1人だけ書籍や講演会の準備の資料つくりをしていた当時のことを思い出します。完璧に研究室では浮いてましたね。当たり前ですが。

独立といっても、会社を作って起業すればいいのか、開業するのか?どうすればいいのかさっぱり分からず悩んでいました。患者さんを診るクリニックをやりたいわけじゃないし、だからといって会社を創って儲けたいわけでもない・・・。イメージはいろいろな人のメンタルサポートとスポーツのよりよい環境づくりみたいなことがしたいんだと。とにかくユニークなスポーツクリニックをやって、そこにくれば元気になってパフォーマーンスがあがるという前例のない施設をはじめようと思いはじめていました。

独立の準備をしているこの1年にわたしの今の人生に影響を与える出会いが2つあり、独立を決心させることになります。次回はその2人の人物との出会いと、独立のころの話をしたいと思います。

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▼スポーツドクター辻秀一 公式サイト

http://www.doctor-tsuji.com/

2011/10/13 11:39 | tsuji | No Comments