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私の授業ではクラスの初日に、生徒さんに自己紹介もかねて
ネイリストになろうと思ったきっかけなどを話してもらうようにしています。
また一定のカリキュラム修了後には、それまでの感想や今後のネイルに関しての目標なども話してもらう時間を設けています。
「シェアリング」と私は呼んでいて、この時間を設けてからしばらくが経ちました。
始めたきっかけは、私自身が本気でネイルに携わっていこうと決心したときに、
単に技術や知識の取得だけではなく、精神面での影響も非常に大きいことを実感したからです。
思いや想いを言葉にする。
言霊(ことだま)と謂われるように、言葉には力が宿ります。
スピリチュアル的かと思われがちですが、実際の心理的にも作用することがわかっているようです。
言葉で表現することで、自分自身の気持ちや感情を表層意識にあげることができます。
あらためて自分で確認することで、決意や目標意識を促します。
また、周囲の人の意見に耳を貸すことで共感を得たり刺激を得たりします。
クラスメイトとなる仲間として、最初の互いの認識としてはかなり効果があります。
シェアリングをするのとしないのでは、その後のクラスの雰囲気に大きな違いがあることも確認できています。
私が通う学校では、ネイル専門スクールには珍しく「クラス担任制」を設けているのでクラスメイトとの関係やその雰囲気は非常に大切な要素なのです。
ネイリストを目指すきっかけは本当に色々あり、
また大抵の生徒さんはこれからの受講にあたり多少なりともの不安感を抱いています。
ネイリストが果たして自分に向いているのだろうか?
どんなことを学んでいくのだろうか?
仕事として本当に成り立つのだろうか?
などなど…。
不安を解消すべく、私自身も転職組であることなどを明かします。
苦労話と成功話も織り交ぜ、しかし最後には必ず「ネイリストになって本当に良かったと思っている」ことで締めくくります。
オイシイことだけではなく、むしろ案外大変なこともあるけれど、
自分の可能性を自分で広げていく醍醐味がネイリストにはあります。
何もかもが「自分次第」なのです。
それは、成功も失敗も。
運も関係してくるでしょう。
それすらも自分の中で消化していくことを教えてくれるのもネイルです。
今の私は、ネイリストしてはそこそこではあるものの、
それでもこれまでの自分自身としては上出来な人生を歩んでいると思っています。
そしてこれは、ネイルを選択しなければ成し得なかったこと。
だからこそ、ネイルを選択しようと岐路を通り越し進んできた生徒さんにはぜひ成功してもらいたいのです。
シェアリングを行うたび、私の思いは確信をし熱くなっていくのでした。
これまで聞いたお話は、どれも私の心に残っています。
その中でも特に印象的だったお話を、次回から少しご紹介していこうと思います。