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2011/09/16

台風が過ぎた後、急に冷たい風が吹き始め、駆け足で秋がやってきた。

8月には日本一遅いサクラが咲いたと思ったら、翌月には日本一早い紅葉だ。

いかに大雪山の夏が短いかが分かる。

今年も大雪山に入り3ヶ月が経つが、このわずか3ヶ月の間に春と夏と秋が凝縮されていること

には驚かされる。

山を訪れるお客さんは皆美しい自然の中に身を置くことによって、元気をもらって帰ってゆく。

そんな姿を見ると、10年前にサラリーマンだった自分が毎週のように山に通っていた時の

ことを思い出す。

もちろん、山の仕事に携わっている今も、毎日「自然」に元気をもらっている。

山の四季の移り変わりを見て、動物達と出会い、山の風に吹かれる。

今の時代、それはなんて贅沢なことだろうと思う。

先日、森の中を歩いてヒグマパトロールしていたところ、ばったりとヒグマに出くわした。

こちらも驚いたが、クマの方もよほど驚いたのだろう。

一目散に沢を駆け登って逃げて行った。

毎日が新鮮な山の生活。

数日後には寒気が入り、山では雪の予報が出ている。

今はたくさんの紅葉見物客が訪れる前の束の間の初秋の静けさがとても心地良い。

2011/09/16 10:04 | yamada | No Comments