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2011/08/25

「私はネイリストです」

英語で自己紹介する機会があったとします。

「I am a Nailist.」

これでは通じないんですね。

ネイリスト=Nailistは、いまや日本が誇る立派な和製英語なんです。

ただしくは、

「I am a Manicurist.」

マニキュアリスト、です。

もともと「マニキュア」の語源は、ラテン語のマヌス=手とキュア=手入れとなります。
日本ではマニキュアというと小さな刷毛付きボトルに入った液体自体を指しますが、
実は手(爪)のお手入れそのものを指します。
一般にマニキュアと謳われているあの液体入りボトルは、ポリッシュまたはネイルラッカーと呼びます。

こんな風に、
ネイリストのはじめは正しい言葉を覚えて習慣での使い方をあらためるところから始まります。

マニキュアではなく、ポリッシュ。
爪は、プレート。
甘皮は、キューティクル。

技術だけでなく、学科のお勉強も盛りだくさんです。

爪および皮膚に関する解剖学や、疾患や異常についても学びます。
ネイル材料は化粧品扱いのものが多いので薬事法に基づく成分などのことも、
さらには衛生学にも学科の範囲は及びます。
もちろん、接客マナーやプロフェッショナリズムにも触れます。

現在はまだ民間主催ではありますが、検定試験も定期的に行われています。

ネイリストは「真面目に」爪のプロであることがもっと認知されるといいな、と日々思います。

2011/08/25 12:06 | makiko | No Comments