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ここ数ヶ月の京都サポートハウスの様子です。
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最近は、ハウスの利用者さんと言えば「移植」といった感じです。
法令が大きく変わり、提供者さんが増えたのが大きな原因ですが、
移植の順番をを待っている患者さん(または、移植後のリハビリ)と、
ご家族のご利用が目立っています。
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8年目になる京都サポートハウスですが、
最近特に感じることがあります。
それは、こんな小さな団体にでも、法令の変更や、
社会全体の意識の変化なども含め、それなりに影響があると言う事です。
移植法の改正もそうですが、良い医療を受けられると感じたら、
どんなに遠方でも、その医療機関にアクセスしてくる。
きっと、一昔前ならば、情報もないし移動も大変だしってことで、
病気になったことも、そしてその病気で死ぬことも、
「運命」として甘受していたことでしょう。
ただ、今はそうではありません。ですから、サポートハウスの様な、
病気と闘う患者さんのサポートが必要になって来ているんでしょうね。
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ハウスの運営に対して、より一層の必要性と、
「サポートハウス」が、大きな病院の傍には必ずある世の中を、
どう創って行くのか。
それが今の私にとってのテーマです。
「大きな病院」はある程度できるんですが、
医療行為以外のサポートを必要としている人は増えているのに
そのサポート内容に気づいている人はまだまだ少ないのです。
もちろん、私も十分にその中身に気づいている訳ではありませんが、
最近は、講演活動を通じて、先ずは自分自身も学ぶことの大切さに気づきました。
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先日、ある助産院さんのお招きで、難病の方の様子や、
社会的問題についてお話をさせて頂きました。
普段は、収益事業のやり取りを通じて、サポートハウスの必要性を、
訴えてきたわけですが、講演活動などは控えてきました。
ただ、やってみると「知りたい」、「学びたい!」と言う意欲のある方に
お集まり頂き、話をさせていただくということが、
いかに私自身の成長を促してくれているかを実感しました。
従来のやり方では、ただなんとなく「サポートハウスってあるといいよね」
程度で、終わっていたかもしれませんが、
難病の患者さんやそのご家族の様子を間近で見ている私たちの訴えは、
学びたいと言う意欲のある方には、大きな衝撃として受け入れられています。
私も、その意欲に負けないよう、しっかりと勉強してから臨んでいます。
その結果、新たな問題点や、今後の活動方針の柱になるようなテーマに
気づかされるんです。
たとえ1回あたりの人数は少なくても、そういう話ができる機会を、
今後も増やして行きたいと強く感じています。