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先週の日曜日(6月19日)は、今年のボディビル大会観戦第二弾として東京都北区で開催された、「北区オープンボディビル・ボディフィットネス選手権」を見に行ってまいりました。
この大会は市区町村レベルで行われるローカルな大会ですが今年で3回目を数え、男子は50人近く、女子選手も6人出場してかなり盛り上がりました。
この大会の特徴は、他の大会で入賞歴がなければ北区在住等でなくても出場できる、文字通り「オープン」な大会であるということです。
また国籍も問われないので、外国籍の選手も出場可能です。
そして特徴的なのは、おそらく現時点で日本ではこの大会だけと思われますが、「男子ボディフィットネス」というカテゴリーがあります。
これは、ボディビルほど筋肉重視ではなく均整のとれた筋肉美を競うもので、女子のボディフィットネス同様の「回転演技」によって、まず一次審査を受けます。
そして二次審査として、これは女子も共通なのですが、各選手得意の3ポーズを披露するのです。
これは単にポーズを決めるだけではなく、ポーズを決めるまでの一連の動きまで含めて1ポーズと考えられているようで、男子に関してはかなりアクティブな動きも見られました。
また女子は、通常のボディフィットネスでは水着(ビキニ及びワンピース)で審査を受けるのですが、この大会では上下セパレートのスパッツで審査を受けます。
スパッツと言えば、先月の東京オープンにおける「ミスビギナー」もそうでしたが、実はこの北区オープンが元祖なのです。
さらに、豪華なゲストポーズも見逃せません。
過去に日本選手権を二度制しアジア選手権でも優勝したことのある男子選手と、ボディフィットネスで活躍している女子選手3人によるパフォーマンスは、それだけでも入場料以上の価値があったと言えるでしょう。
特に今回は、通常男女別々に行うゲストポーズにおいて男女4人全員でのシーンもあり、大変盛り上がりました。
それにしても、フィニッシュのポーズはおいしすぎます(笑)。
そして何よりこの大会最大の特徴は、入場料の破格の安さに尽きるでしょう(爆)。
通常ボディビル大会の入場料は3,000円から5,000円くらいで、他のスポーツと比べてみても決して安いものではありませんが、この北区オープンの入場料はなんと、たったの500円です(原爆)。
そのため大会運営に携わる役員はもちろんのこと、魅力的なゲストポーズを見せてくれた選手たちは、すべて無報酬だそうです。
また、大会パンフレットもパソコンで作った簡素なものでした。
特筆したいのは、今年の大会は「東日本大震災復興支援チャリティー大会」として位置づけられていたことで、著名選手から無償にて寄せられたお宝グッズを抽選会で義援金と引き替えにプレゼントするという企画もありました。
また来場していた著名選手やゲストポーズを務めた選手との、「ツーショット」写真撮影会も人気を博し、義援金集めに大きく貢献していました。
もちろん、私も何枚か協力させていただきました(笑)。
さらに今回は特別ゲストとして、なんと「みちのくプロレス」の代表的レスラーで元岩手県会議員のザ・グレートサスケ選手が来場していました。
なるほど、みちのくプロレスといえば東日本大震災の主要被災地である、東北地方を拠点に活動しているわけで、その代表として来場したということでしょう。
まだあります(水爆)。
昼休みのときのアトラクションとして、チアダンスのパフォーマンスまであり、まさに至れり尽くせりです。
こうして、今年も盛況のうちに北区オープンはその幕を閉じました。
そして今日(6月26日)は、江戸川区の「タワーホール船堀」において開催された「江戸川区ボディビル選手権大会」に行ってまいりました。
北区オープン同様のローカルな大会ではありますが、こちらは今年で10回目を数える「先輩格」の大会でもあります。
ちなみに、こちらの入場料も1,000円と格安でした。
こちらは女子選手の参加はわずかに3人でしたが、過去に優勝経験のある選手も参戦してなかなかハイレベルだったと思います。
またこの大会ではゲストポーザー兼審査員として、日本選手権13連覇(優勝14回)を誇り現在でもマスターズ戦線で活躍中の、「ミスター・ボディビル」こと小沼敏雄選手が毎年参加しています。
そしてもうひとつ、開会式では来賓の平沢勝栄衆議院議員がなかなかキレのある挨拶をしていきました。
「今日は、この鍛え抜かれた選手の皆さんの体を見て感動した。しかし最近の永田町では『菅、どうした』という感じです」
場内では、笑いの後に拍手が巻き起こりました。
ちなみに平沢議員の選挙区「東京17区」は、大部分が葛飾区ですが江戸川区の一部も含まれています。
そのため、葛飾区内でボディビル大会が開催される際にも、必ず来賓として挨拶をしていますね。
こういうことをこまめにこなす政治家が選挙でも強い、ということなのでしょうか。
というわけで、ここ2週間は東京都内のローカルなボディビル大会を観戦しましたが、こういう大会にこそ意外と「お得」だったりするものではないかと思います。