ふっふっふ!ナメんじゃないぜ。原稿がかけないと思ったら、今日神が降りてきて、書けた。
ちなみに、次回の市広報の原稿案も既に浮かんだ。でもメンドイからまだ書かない。
メルマガ原稿はイキオイあまって2つも書いてしまって「発光」のほうを掲載します。来月発光、じゃなかった発行ですが先行でこのコラムへ載せておきます。「釣り」ネタ編は採用しなかったので、もったいないので載せておきます。
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<次号メルマガにて公開>
今月のエッセイ
「光る生き物たち」
市内の川へホタルを見に行ってきた。数は少ないけれど市内にもホタルが飛ぶ川がいくつかあります。昔はどこにでもいたわい、と老人は言いますが今は保護している川でないと探さなくては見つからないくらいほどです。
身近な生物の中で光るものはホタルのほかにも結構いてこの時期、波のない漁港の隅などに石を放り投げるとブワッと一瞬水が光ることがあり、これはヤコウチュウというプランクトンがいっぱいいるからです。顕微鏡でないとその姿を確認できない、はっきりしないヤツなのですが光る。多いときは砂浜を歩くと足型に光ったりします。明るい時は赤く見えて赤潮と呼ばれます。
綺麗な砂地の海に瓶に入れたソーセージを入れて沈めておくと、大量にヒッ捕らえることが出来る不思議生物も光り、ヤコウチュウよりも激しく光る。これはウミホタタルという。ミジンコの親戚でやはり小さく何を考えているのか不明なあいまいなヤツだ。
一般の家では目にすることが難しいが、海底に生える長いタワシのようなウミサボテンというイソギンチャクのようなやつも、刺激するとワラワラ光る。ワラワラ光線系でヒカリウミウシという海版ナメクジみたいなやつもいる。
これらは光る物質(カッコよく言うとルシフェリン・ルシフェラーゼ発光という)を体内に持っていて、光る。その光はまさにルシフェ~といった怪しげな化学的青白発光で、実際に見ると、あぁなんだかわからんがなんとかいう物質が反応しているんだなぁ、としみじみ思える。まぁそんなことより綺麗な光なので見ていて楽しいし、物質名を覚えなくても良いじゃないですか、ねぇ。そんなもの覚えてもその後の人生の役には立つまい。
水族館でよく見る「マツカサウオ」という全身アミタイツのような魚はアゴの先が光る。こいつが光ることを発見したのは「停電した水族館」だそうだ。あとチョウチンアンコウも光ることで有名。
こちらの魚系は発光バクテリアという光る微生物のようなものを体内のしかるべきところに備えて(飼育して?)おり、光るという仕組みです。
他にも、人間でも一部のおとっつあんは夏場の日差しで頭部が輝かしく光ったりするが、この仕組みは…
言わなくてもわかる、ですか。
竹島水族館 学芸員 小林龍二
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<未公開>
今月のエッセイ
「水槽の中も夏モード!」
釣りがあまり好きではない。なんか水の上からエラそうに魚たちをエサの付いた針でだまして水上へ釣り上げてしまおうという態度が申し訳ない。魚からしたら、ムゴイ!ヒレツなやつめ!あんまりだ!と思う態度言動だろう。
それにあの48本ぐらいある必要以上に足が多いエサのゴカイも苦手で、アイツは抵抗して口からキバを出して噛んでくるのだが、焼き鳥のように頭から針をくすげられるゴカイの気持ちになってみればキバで抵抗するのも納得できる。
それにそんなゴカイをうまそうだ!と思い飛びついてくる魚も信じられない。仮に今日の昼に食べたカップヤキソバの麺が全部ゴカイだったらボクは無条件降伏する。
夏になると飼育員は活発に動き出し、釣りやら腰まで水に浸かってやら、夜中にトンネル探検風の電球ライトを頭につけてやらでとにかくヒマさえあれば生き物の採集に行きます。シーズン到来なのである。
竹島水族館では、冬季の深海爆発的搬入がシーズンオフになり、これからは身近な三河湾の生き物や飼育員がそこらを歩き回ってスカウトしてきた生き物達に変わって、水槽の中はまた違った賑わいを見せます。
スタメン入りの入れ替わりが激しかった深海水槽はルーキーたちで固定して、7月からは近海の水槽はにぎやかになり、飽和状態寸前までに生き物が入ります。
深海担当もアシカのお兄さんもフラフラ遊んでいると駆り出されてしまい、休日でも夜中でも生き物採集へ拉致されます。あまり好きではない釣りにも行かねばならん。入れ食いで釣れるとなんだか激情してコーフンして楽しいのですが、これが毎回釣れたためしがないのです。
竹島水族館 学芸員 小林龍二