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2016/07/20

 

声優の世界で生きていると “型にはまるな” なんて言葉を耳にする機会がたまにあります。そんな事を言われる時ってのは、表現が面白くなかったり、可も無く不可も無いような表現をしちゃったような時なのではないでしょうか。

 

そんなような状態を型にはまってるなんて思われるのかもしれませんがー

 

「そもそも型ってなにかしら?」

 

「型にはまるな!」なんて言われる人ってのは、多分ある程度の型が出来ているんですよね。良く言えば上手いって事かもしれません。しかしー

 

「ソコがゴールじゃないんだよ」

 

…という気持ちを持ち続けろという戒めの言葉なのかもしれません。

 

「こーゆーシーンの台詞だからこう読もう」

 

だとか

 

「こーゆーナレーションだからこう読もう」

 

なんていう “〇〇だからこう読もう” なんていう固定観念は捨てて、ちょっとズレた表現かもしれないけど自分らしい表現であったり、自分が面白いだろうなって思ったような表現を恐れないで思い切り出すって事が型にはまらない為の一つの方法だと思ったりします。

 

そこそこ仕事が出来るようになると、ある程度のOKライン的な表現がわかってしまったりして、当たり障りの無いような表現が意外と通ってしまう感じにもなってきますし、慢心してしまう事もあります。

 

型にはまった状態にならないよう、もっともっと面白い表現はないかという気持ちで仕事に取り組まないといけないように思います。

 

まず “型にはまらない” という意識が、唯一無二と呼ばれるような表現への近道なのでしょうけども、ソコに到達するのはいつになる事やらなんやらかんやらで途方に暮れている今日このごろの北沢力です。

 

2016/07/20 12:00 | riki | No Comments