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皆様、大変にご無沙汰しておりました。
百姓になりたい、川口巽次郎です。
この度、改めまして、JunkStage レギュラーライターとして継続して記事を書かせて頂ける事となりました。
私の百姓を目指す日々のつれづれを、今後も末永く皆様に愉しんでお読み頂けるならば、それに優る歓びはありません。
今後とも、ぜひ、よろしくお願い致します。
先ずは、ようやく春の気配が漂い始めた3月初旬のあの午下がり、東北を襲った大震災の猛威、そして、その後の深刻な原子力発電所の状態によって、被災地の皆様方が今もお心を休めることの出来ない日々をお暮しになっていらっしゃる事に、心からのお見舞いを申し上げます。
それにしても、放射能汚染によって、何代にも亘って慣れ親しんで来た土地、家、田畑を離れなければならない方々が居らっしゃる、そのことを想うと、本当に言葉もありません。どんなにか辛いことでしょうか!
翻って、この谷間には、あらゆる生命が巡る場所、田畑、山、川、海、空があり、私たちもそこに身を置く場所を頂き、こうして生きて在る。この一事が、こんなにも奇跡的なことなのだ、と改めて覚らされずには居られません。
今、田の一角の苗代では田植えに備えて稲の苗がすくすくと育ちつつあります。
畑では、紅い苺、緑のエンドウ、空豆が輝き、夏野菜達が芽吹き、育ち始めています。
麦の穂も色づき始めて風に揺られています。
葡萄や柿、桃、梅の青々とした若葉が日々茂ってゆきます。
初夏は、田畑で、山で生命が躍動し輝く季節です。
そんな生命溢れるこの谷間で、わたしたちの生命も、今ここで、生きる場を与えられています。
この、掛け替えのない奇跡、幸せに、深く感謝いたします。
そんな幸せを噛みしめながら、今年も、田でお米を育てます。
私にとっては、「三度目の正直」のお米作りになります。
いつの間にか、お百姓を目指してのこの谷間での暮らしも4年目の夏を迎えます。
夫婦での田舎暮らしは2年目。
今日、中国地方は平年より10日以上早く梅雨入りしました。
次の新月にはそろそろ蛍が舞うことでしょう。
今年の田植えはいよいよ、6月の半ばから始まります。