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2016/03/09
例えばー
“笑う” という表現一つにしても、笑い方なんてものは人それぞれですし、状況や感情によっても様々なわけで無限に近い程の選択肢が存在するように思います。
無限に存在する笑いの表現の中から、僕ら声優はソレであろう笑いを選択する事になるのですが、選択したソレが、演出側が思っているソレと違うのであれば当然、演出側からテコ入れが入るわけです。
無限に近い程の表現から選んだたった一つの表現が、演出側からも良しとされたならばソレはある意味運命の出会い的なナニがソレみたいな感じが無きにしも非ずですよね(笑)。
その演出側が求める無限の中の一つのソレに、僕らはピンポイントにそのソレを投げ込む必要があったり、逆に僕が選んだ無限の中の一つのソレを演出側に納得して貰うかのナニがソレなわけです。
その駆け引きの中で妥協が生まれる場合もありますが、出来れば演出側と僕が相思相愛である事がベストだと思います。
無限にある選択肢の中からたった一つを選ぶという作業は怖い事です。更にはソレが聴いてる側の欲求を満たす表現でなくてはならないという事が大前提だと思うので、今更ながら恐ろしい仕事をしているのだなと痛感します。
恐ろしい仕事だとは思いますがー
ソコがこの仕事の面白さでもあるのだと思います。
“砂漠の中から針を探す”
そんな言葉が何となく思い浮かびましたとさ。
2016/03/09 12:00 | riki | No Comments