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2016/03/08

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2016.MONOCHROME SHOW vol.2
出展作品「Kの槽Ⅱ」.

デジタル/モノクロ銀塩プリント
グロッシー/アクリルフォト加工20mm厚
作品サイズ270×270mm

MONOCHROME SHOW vol.2も無事開幕.
好評開催中です.
昨年と同様にコラムの方で出展作品のことについて
少し書いてみたいと思います.

作品は昨年と同じ「アクリルフォト」
前の作品のアクリルの厚みが10㎜だったのを
今年は20㎜厚として制作しています.

今年はギャラリーで用意されたパネルのカタチも変わって
下板が作品面より内側にあって掛けてあるので
昨年に比べてより浮かび上がらせるような効果が出ていると思います.
東京の方で初めてアクリルフォトを眼にしたときと
ようやくほとんど同じ効果的な展示にすることが出来ました.

これが、僕のアクリルフォトの完成型です.

加えて、展示する場所をギャラリーのライトだけでなく
外光も入り込むような位置に展示させていただいて
厚いアクリルの四方からいろんな光が差し込むような
そんな展示になっています.

そうすることで、入り込んだ光が屈折して反射しながら
いろんな角度から、モノクロプリントをより際立たせてくれます.

作品の遠近感と浮遊感、ご来場していただく方が
側面からも観ていただけているのは狙い通りです.

Modelさんは今撮らせていただいているKIKOさん.
彼女自身がもつ透明感もまた、今回の作品の
大切な要素です.

MONOCHROME SHOWに参加することは
写真だけじゃなく、美術様々な作家の方々が
参加しておられるということもあり
個展することと違って、僕にとっては
すごく実験的な場だと考えてるとこもあって.

様々なカタチで表現された「モノクローム」作品に
囲まれて、自分の「モノクローム」で出したときに
果たして自分の作品がどう並ぶのか…
そのことにすごく興味があります.

ただ課題点も今回あって、アクリルによって
たくさん光が差し込むぶんだけ元のプリントが
しっかりしていなければならなかったこと.
ちょっと黒が浅めになってしまって
思うような深い「黒」が出せなかったことがちょっと悔しいところ.

浮揚感と光を取り入れる、どこまでも透明な立方体
そこに願いをひとつ浮かべながら、自分自身の
「モノクローム」の白と黒の見せ方が見えて来る…

MONOCHROME SHOW vol.2は僕にとってそんな展示です.
福岡にお住まいの方、また来られる方ぜひご来場いただければ嬉しいです.

■MONOCHROME SHOW vol.2 ー白と黒の間に

3月2日(水)〜3月19日(土)
12:00〜18:00

絵画・写真などの、モノクローム作品展。

■休み:日、月、火曜日
■料金:入場無料
■場所:ヴァルト アート スタジオ
[092-633-3989 福岡市博多区千代4-12-2]

2016/03/08 04:51 | hideki | No Comments