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最近、ブータンが注目を浴びるにつれ、
お気に入りのマイナーミュージシャンが売れてしまった時の、
えも言われぬもの寂しさ、みたいなものを感じている。
や、単なる我が儘なわけだが。
そもそも、マイナーな研究対象を選ぶということは、
参考になるものが何も無く、イチからはじめなきゃならない、とか、
フィールドワークをしようにも、足がかりになるものがない、とか、
基本、議論の相手もおらず、朝から晩まで一人きり、とか。
割と、デメリットが多くある。
と同時に、
うまくやれば、先駆者の地位に収まれる、とか、
必要以上の批判を浴びずにのびのびやれる、とか。
それなりにメリット(らしきもの)もある。
まだ、ブータンを対象に研究をはじめて、1年そこそこ。
最初の1年は、研究というよりも、上のようなデメリットに気付く1年。
今年、修士論文を出さなければならないわけだが、
なんだか、最近になってようやく、研究がはじまったような気がする。
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さて、そんな絶賛売り出し中のブータン研究も、
このたび、研究会なるものが催される運びとなった。
日本にもしかしたら十数人程度しかいないブータン研究者のうち、
院生やらが集まってあーだこーだ言い合う会。
有難いことに、その場で発表する機会にも恵まれた。
おそらく、普通の院生だと、早い段階からこういう会に参加して、
自分なりのスタンスとかを作り上げていくものなのだろうが、
いかんせん、1年経って、ようやくここに漕ぎ着けることができた。
自分なりにブータン人脈を辿っていった結果ではあるが、
既に長い間、研究を進めてこられていた方々のご尽力の賜物。
この場を借りて感謝したい。
さて、ここを訪れる読者が、
どれくらいブータン研究に興味があるかはちょっとわからないが、
この研究会、特に参加に制限があるわけではない。
ので、とりあえず、詳細を以下に掲載しておくことにする。
うっかり興味を持った方は、まずは藤原までご連絡を。
もちろん、以下から直接コンタクトされてもOK。
第1回日本ブータン研究会
http://kokucheese.com/event/index/11112/
(以下転送歓迎)
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「第1回日本ブータン研究会」のご案内
このたび、
ブータンをフィールドにしている若手研究者や大学院生が日頃の研究
成果を披露し、意見交換を行う場として、「第1回日本ブータン研究会」を開催
いたします。当研究会は、立場や専門分野を限定せず、多くの人に開かれた学際
的な相互向上の場を目指しています。各人が普段親しんでいるブータンへのアプ
ローチとは異なった、別のスタイルの視点や接触方法を知り、互いの差異を認識
したうえで、忌憚のない議論ができたらと思います。
万障お繰り合わせのうえ、ぜひご参加ください。
1.日 時
2011年5月29日(日)
2.場 所
JICA地球ひろば セミナールーム301室
〒150-0012 東京都渋谷区広尾4-2-24
東京メトロ日比谷線 広尾駅下車(3番出口)徒歩1分
http://www.jica.go.jp/hiroba/about/map.html
3.プログラム
10:00~10:30 開催趣旨/参加者自己紹介
10:30~12:00 発表①
藤原 整(早稲田大学大学院社会科学研究科修士課程)
「ブータンの情報化過程における特異性とその文明史的意義」
12:00~13:00 昼食/休憩
13:00~14:30 発表②
平山 雄大(早稲田大学大学院教育学研究科博士後期課程)
「ブータンにおける近代学校教育の歴史と現状―初等教育段階を中心に―」
14:30~14:45 休憩
14:45~16:15 発表③
脇田 道子(慶應義塾大学大学院社会学研究科後期博士課程)
「辺境から眺めたブータンのツーリズム政策
―牧畜民の村メラを事例として―」
16:15~16:45 講評等
※当日は森 靖之様(元JICAブータン駐在員事務所長、日本ブータン友好協会
副会長)にご出席いただき、コメント及びご講評をいただきます。
※終了後、広尾駅近辺にて懇親会を予定しております。
4.参加費
500円(会場使用料、資料印刷代として)
5.参加申込み
参加申込期限 2011年5月22日(日)
※当日参加も可能ですが、人数把握及び資料準備の関係上、事前にお申込みい
ただけると幸いです。
参加を希望されるかたは、「①氏名、②所属、③連絡先(携帯電話番号及びメ
ールアドレス)、④懇親会参加の有無」をメール本文に記載し、日本ブータン
研究会事務局(bhutanstudies@gmail.com)までお申込みください。
6.お問合せ先
日本ブータン研究会事務局 bhutanstudies@gmail.com
担当:須藤 伸、平山 雄大