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2011/05/20

最近、ブータンが注目を浴びるにつれ、
お気に入りのマイナーミュージシャンが売れてしまった時の、
えも言われぬもの寂しさ、みたいなものを感じている。

や、単なる我が儘なわけだが。

そもそも、マイナーな研究対象を選ぶということは、
参考になるものが何も無く、イチからはじめなきゃならない、とか、
フィールドワークをしようにも、足がかりになるものがない、とか、
基本、議論の相手もおらず、朝から晩まで一人きり、とか。
割と、デメリットが多くある。

と同時に、
うまくやれば、先駆者の地位に収まれる、とか、
必要以上の批判を浴びずにのびのびやれる、とか。
それなりにメリット(らしきもの)もある。

まだ、ブータンを対象に研究をはじめて、1年そこそこ。
最初の1年は、研究というよりも、上のようなデメリットに気付く1年。
今年、修士論文を出さなければならないわけだが、
なんだか、最近になってようやく、研究がはじまったような気がする。

………………………………………………………………………

さて、そんな絶賛売り出し中のブータン研究も、
このたび、研究会なるものが催される運びとなった。

日本にもしかしたら十数人程度しかいないブータン研究者のうち、
院生やらが集まってあーだこーだ言い合う会。
有難いことに、その場で発表する機会にも恵まれた。

おそらく、普通の院生だと、早い段階からこういう会に参加して、
自分なりのスタンスとかを作り上げていくものなのだろうが、
いかんせん、1年経って、ようやくここに漕ぎ着けることができた。

自分なりにブータン人脈を辿っていった結果ではあるが、
既に長い間、研究を進めてこられていた方々のご尽力の賜物。
この場を借りて感謝したい。

さて、ここを訪れる読者が、
どれくらいブータン研究に興味があるかはちょっとわからないが、
この研究会、特に参加に制限があるわけではない。

ので、とりあえず、詳細を以下に掲載しておくことにする。

うっかり興味を持った方は、まずは藤原までご連絡を。
もちろん、以下から直接コンタクトされてもOK。

第1回日本ブータン研究会
http://kokucheese.com/event/index/11112/

(以下転送歓迎)
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「第1回日本ブータン研究会」のご案内

このたび、
ブータンをフィールドにしている若手研究者や大学院生が日頃の研究
成果を披露し、意見交換を行う場として、「第1回日本ブータン研究会」を開催
いたします。当研究会は、立場や専門分野を限定せず、多くの人に開かれた学際
的な相互向上の場を目指しています。各人が普段親しんでいるブータンへのアプ
ローチとは異なった、別のスタイルの視点や接触方法を知り、互いの差異を認識
したうえで、忌憚のない議論ができたらと思います。
万障お繰り合わせのうえ、ぜひご参加ください。

1.日 時
 2011年5月29日(日)

2.場 所
 JICA地球ひろば セミナールーム301室
 〒150-0012 東京都渋谷区広尾4-2-24
 東京メトロ日比谷線 広尾駅下車(3番出口)徒歩1分
 http://www.jica.go.jp/hiroba/about/map.html

3.プログラム
 10:00~10:30  開催趣旨/参加者自己紹介
 10:30~12:00  発表①
  藤原 整(早稲田大学大学院社会科学研究科修士課程)
  「ブータンの情報化過程における特異性とその文明史的意義」
 12:00~13:00  昼食/休憩
 13:00~14:30  発表②
  平山 雄大(早稲田大学大学院教育学研究科博士後期課程)
  「ブータンにおける近代学校教育の歴史と現状―初等教育段階を中心に―」
 14:30~14:45  休憩
 14:45~16:15  発表③
  脇田 道子(慶應義塾大学大学院社会学研究科後期博士課程)
  「辺境から眺めたブータンのツーリズム政策
                    ―牧畜民の村メラを事例として―」
 16:15~16:45  講評等

 ※当日は森 靖之様(元JICAブータン駐在員事務所長、日本ブータン友好協会
  副会長)にご出席いただき、コメント及びご講評をいただきます。
 ※終了後、広尾駅近辺にて懇親会を予定しております。

4.参加費
 500円(会場使用料、資料印刷代として)

5.参加申込み
 参加申込期限 2011年5月22日(日)
 ※当日参加も可能ですが、人数把握及び資料準備の関係上、事前にお申込みい
  ただけると幸いです。

 参加を希望されるかたは、「①氏名、②所属、③連絡先(携帯電話番号及びメ
 ールアドレス)、④懇親会参加の有無」をメール本文に記載し、日本ブータン
 研究会事務局(bhutanstudies@gmail.com)までお申込みください。

6.お問合せ先  
 日本ブータン研究会事務局 bhutanstudies@gmail.com
 担当:須藤 伸、平山 雄大

2011/05/20 12:00 | fujiwara | No Comments