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皆さん!安心して下さい!今年最後のコラムですよ!意味がわかりませんね!どうも!北沢力です!
バンドブームの真っ最中が僕の青春時代だった事もあり、ミーハーな僕ちゃんはまんまとブームに乗っかり、ギターなんかを買ってみちゃったりして、学生時代はバンドの事で頭がいっぱいでした。
友達とバンドを組んで「まずは文化祭に出て女の子にキャーキャー言われようぜ!」っていうある意味高いモチベーションでガムシャラにギターを弾きまくりました。
僕らのバンドは皆、バンド初心者だった事もあり、コピーバンドを始める事になるわけですが、今考えれば女の子にキャーキャー言われたいなんてモチベーションじゃなく、本当に音楽を心から愛せていれば人生は変わったんじゃないかなって思いますがそんな事は後の祭りであって、僕らのバンドはとにかく人気があるバンドをコピーするようなスタイルを貫きました。
僕はバンドを始める前からバンド的な音楽が好きだったのですが、ボーカルや歌詞に強い興味を抱いたわけではなく、何故かコーラスの声に強い興味が湧いていたように思います。
わかりやすい所で言うと、BOOWYの布袋さんであったり、THE BLUE HEARTSの真島さんだったりといった個性的な声がとにかく好きでした。
今考えると、ボーカルのようにスポットが当たり過ぎるポジションにはあまり興味が無かったのかもしれません。
曲全体の中の一つの強烈なスパイス的な存在に憧れていたのでしょう。主役ではありませんが、主役であるボーカルを引き立てるような役割っぽいギターというパートは僕の性に合っていたのでしょう。
そんなこんなな話はある意味どーでもよく、声優の仕事をしていると、作品に関わるという事は何となくバンドっぽいなと思う事も多く、自分が与えられたパートで何をするべきなのかという事を凄く考えさせられます。
ボーカル的な役割であったり、ギター的な役割であったり、ベース的な役割であったり、ドラム的な役割であったり…
色々とあるような感じではありますが、どうも僕はボーカル的な役割が苦手なのかなんなのかわかりませんが、全体的なバランスを取りたがるような傾向があるように思います。その割には、自分の存在感も出したいなんていう下心もあり、まさに個性的な声でコーラスをするギタリストのような考え方(?)です。
ナレーションの仕事とかは特にバンドっぽく感じます。ボーカルとベースとドラムなどがが既に収録されていて、あとは僕のギターのパートを収録するだけ…みたいなイメージです。ある程度完成されている音楽の中に僕のギターを入れるわけです。ある程度完成された雰囲気を壊す事無く、足りないスパイスを僕が補うようなイメージですかね。
アニメや吹き替えなどの場合はオーケストラのようなイメージです。オーケストラはバンドよりも沢山の楽器(声優)があるわけですから、全体のバランスをどう取るかというよりは指揮者(ディレクター)の演出にどう応えるかというようなイメージです。
こんな考え方が正しいのかどーかはわかりませんが、何となく僕はそんな感じでやってますって事です。もしかしたら、もっと自分を前面に押し出していいんじゃないか、なんて意見もあったりするかもしれません。でも、僕の根本的な性分みたいな部分で “バランスを取る” みたいな事が好きなのだと思います。
バランスを取りたくても取れないような仕事もあるので何とも言えないんですけども、基本的に独りよがりにはなりたくないなぁなんて思ってます。それは仕事に限らず、普段の生活からも、です。
バンドも楽しかったですが、声優の仕事にも似たような楽しさを感じているのは、一つの表現を皆で作り上げるような作業が好きだからかもしれません。
こじつけっぽい記事でしたが、勝手に自分で納得しています。
今年最後のコラムになります。
来年もこのクソ駄文にお付き合い頂ければ嬉しいです。
良いお年を…!