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「エンジェル」
僕は思うんですが、誰しもが人生の中に一人エンジェルがいるのではないかと・・・
エンジェルはその人を導くヒントをいたるところに落としていってくれる。
映画の中でそのエンジェルという不思議な存在が主人公の女性達をさりげなく導いていく。でも決して手助けをするわけでも助言するわけでもない。あくまでも主人公の女性達が単なる女性からヒロイン(自分で選択し進んで生きていく人間)になるためのプロセス、チャンスを与えてくれる。
エンジェル役には三船力也さん。初めて紹介をうけお会いした時の眼力がすごかった。まるで三船敏郎さんに会ったような錯覚を起こした。エンジェルだ!僕は思った。
不思議なもので世の中には「あっ」と思うほど何かとなにかがシンクロしているか類似しているかすることがあって、例えばサッカーの中田さんは僕は昔からマイクタイソンさんにそっくりだと思っていた。顔が似ているというよりもその雰囲気が。何か孤独と決意を感じさせるたたずまい。そして三船さんのオフィスにいった時にマルチェロマストロヤンニに白黒のポスターが立てかけてあり僕がついつい、マルチェロお好きなんですか?と聞いて、そのあとすぐにそれが三船敏郎さんだと気がついた。
とにかくそういったマジカルなことがよく起こるのが撮影現場だと思う。スタイリストも相当エンジェルの衣装や髪型を悩んで何度もその話になった。そして最終的には意外な展開に・・・ またエンジェルに遭遇する主人公のしがないモデル亜津子。彼女のその、エンジェルにすべて見透かされている時に表情もまた何とも言えない。
まさかここまでの表情がでるものかと、驚いたが、共演者やロケの雰囲気、衣装、全てが合わさってマジックが起こるんだろう。