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や、1ヶ月空いてしまい、もう11月に入ってしまいました。今年も後2ヶ月。早いものです。
ようやく日中夏らしくなって(日本からするといつも夏っぽいんでしょうけど)、夜カヴァを飲む時も半袖で過ごせるくらいの初夏をトンガでは迎えております。しかし、ノニ・ジュースの原料、ノニの実は暑い時期2~5月辺が収穫期なので、正直ビジネス的にはもう少し早く夏が来て欲しいけど、僕個人的には涼しいままで…。日本のような猛暑日はまずないので、問題はないのですが。
最近教会でも中々楽器に触る機会が少なく、楽器講師で小学生相手にフルートクラリネットの超初級者コースで一緒に基礎練習しているのみです。鈴木鎮一さんのスズキ・メソードに倣って、隣でなるべく綺麗で正確な音で吹こうとしております。スズキ・メソードと言うのは、母語教育を音楽に適用させた音楽教育法で、簡単にいえば先生が、模範CDが演奏するのを真似しながら、演奏技術を獲得し、音楽を通して心豊かな人間を育てていこうというもの(らしい)。しかしながら、フルート、クラリネットは完全に我流なので、これを模範としていいものなのか???
さて、ラッパの方はどうなっているかというと、これまた演奏機会がないんですよ。残念なことに。ただ、先週末は警察バンドと教会とたまたまお呼ばれしまして吹いてきました。楽器のことは以下の過去投稿と参考にしてください。
土曜日、トンガのオートパーツ店(オートバックスとかイエローハットみたいな)が拡張工事を終えて、新店舗の開店セレモニーで警察バンドが呼ばれ、そこに僕も一緒に行ってきました。トンガには一本しかないメインストリートを土曜日のある意味忙しい正午から5時間ほど完全封鎖し、セレモニーを執り行い、リフレッシュメントとして軽食とワイン、ビールが大盤振る舞い。ちなみにフリューゲルホルンという太めで柔らかい音が出る楽器を持って行きましたが、警察バンドメンバーが既にやってました(フリューゲルホルンがいないからと言ってたのに…)。その代わりテナーホーン(日本ではアルトホルンとも言う)トランペットとトロンボーンの中間音域を担当する楽器が1人しかいなかったので、フリューゲルホルンで読み返しながら。ちなみにトランペットとトロンボーンはちょうど一オクターブの違いがありまして、テナーホーンはその真中辺です。形は小型のユーフォニウムみたいな形をしています。それをトランペットと同じ音域のフリューゲルホルンで演奏すると、ほとんど最低音域を吹きっぱなし。唇がビロンビロンになります。日頃上吹き(メロディーとか)が多くて、それはそれで楽しいので好きなのですが、下吹きも結構好きなんです。下吹きと言うのは伴奏やハモリパート。メロディーは「俺主役!!」的な要素ですが、下吹きは支え。縁の下の力持ちはベースに任せて、中間音域は音楽全体の骨格に関わる地味ながら重要なのに、地味すぎて忘れられることが多い(笑)。そして、地味に持続音やら、リズムキープだったり休みが無かったりする。なんですけど、このハモリ部隊がきちっとハモると、地味に気持ちがいい(笑)。という訳で、実はこっちの方が好きなんですけど、ほぼ必ず上吹きさせられるので、こう言う時はチャンスと吹いてきました。ちなみに演奏中、ビールやらワインやら回ってきまして、最後の方はよくわかんなくなってました。
日曜日、午前中のミサは演奏しなかったのですが、夜キリスト教諸教派での音楽会。どうやら「ホスピタルウィーク」の祈祷集会だったようで、各宗派の聖歌隊が集まって、歌って祈る集会に行ってきました。ちなみに僕自身はカトリックなんですが、プロテスタントの教会の聖歌隊から呼ばれてそちらへ。今回はソプラノコルネット。上吹きも上吹きの最高音。日頃この音域はピッコロ・トランペットという楽器を使ってますが、その日はソプラノコルネットで。トランペットとピッコロ・トランペットは一オクターブの違いがりまして、ソプラノコルネットはその真中。ちょうどテナーホーンと一オクターブの違い。最近この楽器吹いてあげてないなぁという思いと、ほぼ初見の楽譜をピッコロ・トランペットで移調しながら演奏するのは面倒…。
なんですが、結果から言うとボロボロでした。
屁理屈その一。自分、Bb管純粋培養みたいなもので、Eb管自体に慣れてない。
屁理屈その二。その慣れてないEbでほぼ初見だと、音が合ってるのか間違ってるのかすらわからなくなる。
その三、その四と続きますが、結局練習せずに臨んで、まともに演奏できるわけ無い。Bbのピッコロ・トランペットで移調しながら演奏するのが面倒なのですが、今の僕にとってそのまま演奏するほうが、もっと面倒な体質になっていました。
要は、「言い訳せずに、練習しとけ」というだけの話なんです。
頑張ります!