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2015/10/31
オブリビオン
【Oblivion】
2013
注意:ネタバレあり
映画館で見て、また見ようと思っていた。
月に囚われた男 のテーマに似ていて、コラムも書いた。
テーマ曲も好きで、即座に手に入れるほど、記憶に残る映画のひとつ。
トムクルーズ演じるジャックが、自分が’クローン’であると気がつく。
ジュリアが言う。
You always loved this song.
あなたの好きな曲・・・
‘loved’
過去の話し、好きだった曲。
ジャックがつぶやく
I’m not him.
僕は複製だ
I know I’m not
“本物”じゃない
‘クローン’とも’本物’とも言っていない。
ジュリアが話しかけているその曲が好きな’ジャック’ではなく、
そして、自分と思っていたジャックは’彼’になる。
それでもジャックではない自分はジュリアを愛していた、
その記憶は何故かあり、そしてそれが真実と。
確かに彼は、ある分岐点までは’ジャック’であった。
記憶を正とするのか、物質的な存在を正とするのか。
本当にヒトのクローンが、自分のクローンが
そして自分がクローンだったとしたら、
その境目はどこにあり、それを共有し生きていけるのか、
と思ってしまう。
2015/10/31 11:37 | masaki | No Comments