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むしろ「普通の声で演って下さい」と言われる事の方が悩んでしまうような感じもある北沢力です!こんちには!
「色々な声が出せて凄いですね」
なんて言われる時があります。
色々な声が出せる事が声優的に良い事なのか悪い事なのかは置いておきましてー
僕は色々な事に興味を持ってしまうようなタイプなので気になる声はすぐに真似して口に出しています。
僕からすると、誰でもソレをやろうと思えさえすれば出来る事だと思っているのですが、ソレに興味を持てなかったり、やる気にならなかったらそりゃ出来ませんわねぇ〜と思います。
しかし、自分が持っている本来の声とあまりにもかけ離れているような声や、やり慣れていないような声を仕事で使う時は少々身構えてしまいます。
声を作るにしても、あまりにも不自然な声だと聴いてる人も気持ち悪いでしょうし、何より喋ってるこちらも気持ち悪いのです。
仕事ならば作った声も自然に聴かせられるレベルまで練習しないとプロの仕事とは言えません。
てな事ですので、色々な声が努力無しに出せるわけでは無いって事ッス。一時的に出せたとしても、長い台詞やナレーションなどでは絶対にボロが出ますので、長く喋れて初めて仕事として成り立つ声になるのではないでしょーか。
なのでー
「色々な声が出せて凄いですね」
と言われたならば…
「あざます!」
とでも言っておく事にしてます。
何となく色々な声を出しているのではなく、こんな僕ちゃんでも努力をしてその声を製品化してるという事なのですから。
あまり努力してるようには見られないという残念な個性を持っている僕なので…いや、努力してます!なんて言ってしまったり感じさせてしまうのはプロとしてどーなのかとか、気恥ずかしかったりするのでいい加減な感じに見られるのは全然良いのですが、僕を含め、声を変えるという事を何となくでやっているような声優はいないと思います。
声優は真面目な人が多いですから。