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ここ2ヶ月の日本は、なにせ、震災の話題ばかりで。。。
まあ、当然ですね。あんなことがあったんですから。
TVをほとんど観ない私は気にはなりませんが、
TVをずっとつけっぱなし状態の方にすれば、
私以上に、「震災の話題ばかりで。。。」と、
感じておられると思います。
違う話題で、ぱ~~っと盛り上げたいところですね。
でも、震災の話題です(笑)
電力と命の関係についてお話を。
電力が無ければ、レントゲンも撮影できないし、
そもそも、カルテを電子化しているところが多くなって来ましたから、
医師と患者さんとの最初の肝心要のところから躓きますね。
今日は在宅で生命を維持するために電力を使っている方のお話です。
難病の患者さんで症状が重い場合でも、
皆病院に入院しているわけではなく、
自宅でいわゆる生命維持装置と家族やヘルパーさんの力を
借りながら生活をしている方もいらっしゃいます。
そんな生活をされている方は、どうやってこの停電を乗り切ったのか、
私なりに色々と調べてみました。
今回の震災で東京電力は、計画停電を決行しました。
たしかに、突然の停電は、まさに命に関わる大問題ですから、
予め知らせておけばかなり違いますね。
しかし、予告された2時間とは言え、病気の方からすると、
本当に厳しいものだったと思います。
電力の欠点のひとつに、電力の備蓄が小規模しかできないことです。
生命維持装置は一般的に呼吸、循環、代謝の3種の機能を補助しています。
(手元の資料では)バッテリーは標準装備されていて、
満タンだと、4時間程度は動かせるようです。
4時間?おお、十分じゃないか!と思ったのですが、
よく考えてみると、他にも問題はありました。
そういう器具に助けを借りている方は、身体の温度調整がうまくできない
患者さんが多いのです。
輪番制の停電を決行したのはまだまだ寒い時期でした。
暖房器具にはバッテリー装備のものはありませんから、
被災地のある呼吸器系の病気の患者さんは、お湯を予め用意し、
それを耐熱のナイロン袋のに入れて、毛布の中に敷いていました。
また、生命維持装置から体内へと導く管にも、タオルを巻きつけるなど、
防寒対策をしっかりしていました。
このご家庭では、周りの方の支援もあり、停電の情報はもちろん、
寒さ対策も手抜かりは無かったようですが、(被災地ですから)
もし、停電の情報が伝わっていなかったら、
もし、寒さ対策のきちんとした知恵が無かったら。。。
考えただけで、ゾッとします。
人は生まれた以上はいつかは死ぬ運命にあるのですが、
どんな困難な状況にあろうと、住み慣れた我が家で、
人間らしい尊厳と家族や友人の温かい支援を受けたいと思うものです。
そんな時に助けになるのが、電気で動く医療器具と、冷暖房機器です。
今回の震災の経験を活かし、そういう器具を使って生きていらっしゃる、
患者さんのことに思いをはせ、電力(発電)はもとより、医療器具の発展と、
患者さんの周りの方の一層の支援の充実が何よりも大切だと実感しました。
次回は、震災で大きな被害を受けた「東北」について、
市民活動的な視点で、「東北」とその他の地域の関係を
考えてみたいと思います。
実は、東北は日本の生命線だったんですね。。。