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2015/07/14
彼のクシャクシャの家を引きずりながら何とか運んで来た。
『お疲れ様。まぁ・・以前とは家の向きが違うけど・・そこは模様替えしたと思えば大丈夫です。』
やはり彼は寝転んだままだ。
流石に私の堪忍袋の緒も切れそうだ。
そんな私の怒りに気が付いたのか、気まずそうに寝返りをうって私に背を向けて何かを呟いた。
『・・行きな。』
小さな声だったので肝心な部分が聞き取れなかった。
何?っと聞き返した。
『ここから500mほど北に行きな。あなたが求める家はそこにある。』
私は彼にお礼を言い、ワクワクしながらその場を去った。
急がなきゃ!!誰かに住まれる前に!!
〜続く〜
2015/07/14 10:33 | hosokawa | No Comments