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2015/07/06

一日遅れましたが、昨日トンガでは皇太子さまご夫妻と在留邦人+日本関係のトンガ人、合計13名との御接見がありましたので、その様子をサクッと。

午前中は戴冠式の行われたメソジスト派の特別礼拝にやはりラッパ吹きとして参加しました。でも、メインの合唱団はNZからのグループだったので、大した問題はなく、そこはサクッと。メインの団体があると、基本的に一曲演奏するだけなので、それ以外は座ってお話しを聞くのが中心なんですが、いかんせんトンガ語がメイン。今回に限っては海外からの訪問者も多かったので、英語もだいぶ使われましたが、それでも、やはり気が付くとフラついているんですよ(笑)。バッチリ写真とられてしまいました。

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その後は、同じ楽団メンバーで、警察音楽隊員の親友に正式なタオヴァラ(巻スカートの上に巻くゴザみたいなもので、寝てる写真の薄茶色のもの)を拝借して、御接見に備える。通常僕が使っているタオヴァラは中国製の安物で1000円前後のものなんですけど、本物になると3万円〜くらいする高価なものなので、持ってません。

ネクタイ着用(=スーツ)と事前に通達がありましたが、実はスーツはあっても革靴を持ってきていないという、ありえない「ビジネスマン」な日本人でして、常日頃からトンガの正装でどんな行事にも参加してましたし、そもそもスーツ嫌いなんです。画一的なユニフォームみたいで。今は涼しいですけど、日中基本的に日本の夏みたいな国でスーツはムリです…。と言うわけで、事前の通達時に「トンガの正装はokですか?」と確認し、サンダル(ストラップ付きでこちらでは議員たちもはいているような奴)も一応OK。と

戴冠式前日の金曜日に、巻スカートも新しく購入し、準備万端で、ネクタイを…と探しても見当たらない。そう言えば最後にネクタイ締めたのいつ???その時間4時半前。トンガは大抵4時半で閉まってしまう店が多くて、ネクタイを売っていそうな所はまずその時間。ネクタイ探してる時間はないと、片付け始めた店に飛び込んで、濃い青と黒と二本購入して、最悪事態は回避(笑)。センスないネクタイ…orz。

大使館に向かう前に、連絡がありまして、「サンダルはいいですけど、足の指が見えないようにお願いしますね」って、それって、ダメってことじゃん。先に言ってよ。で、靴下はいてみると異常にダサくて、これはありえない。でも、この手のサンダルは、トンガ人はオフィシャルな場でも普通履いてるから、これならいいだろうと見切り発車的に大使館へ向かう。4時半に接見なので3時半集合で、大使館まで徒歩3分、15分前に出る。大使館で参事官さんから「あ、これなら全然OK。ビーサンみたいなので来られたらさすがに…(笑)」さすがにそれはやりません!

今回の接見メンバーは在留邦人9名+日系3世2名+日本に帰化したトンガ人2名の13人。ケータイの電源をオフにして、質問や贈呈ものはなしで、とかそんな説明を受けて、接見までの時間を集まったメンバーでおしゃべりしながらすごす。会場へ移動すると、プレスがこの辺で、立ち位置はこの辺で、じゃ、こんな感じでリハしてみましょう…と結構念を入れる。カメラのリハも兼ねてるようで、ビデオカメラに対して、「あれ、シナリ・ラトゥだよ、がっつり撮っといて」とヒソヒソ司令が聞こえます(笑)。前回はもっとさらっと行ったのになぁ。と言うか、部屋がもの凄く暑くて、空調が全然効いておらず、接見がモアモアのムシムシ状態だとダメなので、一旦接見メンバーは室外へ退避。めっちゃ廊下涼しい(笑)。

退避中、そのシナリ・ラトゥが一躍人気もの。彼はトンガ出身の元ラグビー選手で、元日本代表でもありまして、ラグビー知ってる日本人なんなら、恐らく誰もが知ってるその筋の有名人。プレスが「一緒に写真撮ってください」って。オフな時はこうことするんだ…。後は、事前にメールのやり取りのあった記者さんと「はじめまして」したり、他の記者さんとお話ししたり。

そして、多少マシになった部屋に移って、いよいよ御接見。

僕の立ち位置は、左から2人目で、2番目。カメラは5分後に退出し、筆記記者のみ。なので、まぁ、テレビに軽く写るなぁくらい思いつつ、皇太子さまご夫妻登場。

 

おぉぉぉ〜!!! 「生」雅子さまだ〜!!!

 

お二人と僕との距離、1m弱。メッチャ近いっすよ。

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こんな感じ。友達が日本で放映されたものを撮って送ってくれました。

 

大使から「健康食品製造工場の責任者をしている鈴木さんです。」と紹介されると

皇太子さま「昨日は、戴冠式でトランペットを吹かれたそうですね。大変素晴らしかったですよ」

雅子さま「もう長く演奏されてるのですか」

「トンガの皆さんの声は力強く、そして美しいですね」

みたいに基本的に音楽ネタが中心に話が展開し、なんというか、雅子さま、もしかして密かに、はしゃいでいませんか?

現在本職のノニジュースについては、かなりサクッと(笑)

どういう効果があるのか?とかそういう感じ。

最初の方が意外とあっさりだったので、雅子さまの体調を考えてのことなのかなと思っていたので、僕の時は意外と長く、色々質問も途切れることなく、隣の大使がむしろ時間を気にしている位、僕との接見は長くてラッキーでした。雅子さまもお元気そうで。皇太子さま、ごめんなさい、やっぱり、雅子さまに目が行っちゃいました。途中色々引き戻したんですけど(笑)

13人だったので、前半に6人、後半に7人という組み合わせで、前半の4人目の所でカメラは退出。そして、後半の7人にうつり、こちらは4人がトンガ人で、日系は二人で日本語は話せない。彼らの所で紹介されると、何と握手。外国人相手に対しては握手なのか!!!日本はお辞儀だもんねぇ。くっそ〜、羨ましい…。そして、英語で会話。皇太子さま、雅子さま共にメッチャ英語が綺麗。何の通訳もなく、会話がスムーズ。さすがですね。で、英語モードになった雅子さま、どうもスイッチが入ったようで皇太子さま以上に質問しまくりで、かなり意外でした。意外と興味津々な方なんですね。そう言えば、元々かなりアクティブな人でしたよね。帰化した日本人二人も握手で挨拶でした。くっそ〜、羨ましいぞ。

と、そんな感じで無事終了した所で、帰化した二人と僕は呼び止められて、大使館の外で個別取材をするので、そちらへと。他の日本人はそのまま「お疲れさまでした」と帰っていく。

大使館の外で、皇太子さまご夫妻が出館されるまで、ゲート付近で待っている間、やはり、ラトゥは人気もの。もう一人に「なんか人気ないじゃん(笑)」というと、「そりゃそうだよ(笑)」と。ついでにこの三人でスリーショット。

IMG_3830トンガ人の格好をする「日本人」3人。実は今回初めて会ったのに、いきなり仲良しになれました。

で、しばらくしていると皇太子さまご夫妻が出てきて、車に乗り込み、もう一つの違うゲートから出ていってしまった…orz。おい、運転手、メディアはこっちで待ってるんだよ〜(笑)。だから向こうから行ったのかな?

 

と言うわけで3人の取材開始。仕切ってる人が「3人同時でやりますか、それとも単独で?」と投げかけた結果、「じゃ、鈴木さんお願いします」と。「ソロですか?」「はい、どソロでお願いします」と。テレビカメラを正面に、カメラマン、取材班にぐるっと囲まれ、足元にはボイスレコーダーが幾つも置かれ、取材開始。

「印象はどうでしたか?」「前回も接見されてますが、前回と比べてどうですか?」「雅子さまの印象は?」「体調の為、無かった予定を急遽変更してのことですが、どうでした?」「お二人の雰囲気は?」などなどの質問を受けまして、恐らく人生で最初で最後になるであろうメディア取材を終える。

後は残りの元トンガ人の二人はデュエットで取材。その間、僕はご夫妻がトンガに来られることが決定してからメールでやり取りのあった新聞社の記者さんと単独インタビュー。こちらはどうも雅子さまを追いつつ、その周辺もと言う感じで、僕個人的な事をかなり聞いてきたので、恐らく一連の速報的な記事とは別のかたちになるんですかね?

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こんな感じで終了。

 

その時点で6時近く。7時半から音楽会でヘンデルの「4つの戴冠式アンセム」とモーツァルトの「戴冠ミサ曲」をやることになってるので、集合は6時半。もう時間内じゃん。と食事もとらず準備して、とりあえず、「接見おわり、新聞とかテレビとか映るかもよ」みたいな案内を知人にして、出発。そちらの演奏会の方は、今回初めてフルートで参戦。一曲目は戴冠式でも演奏したので、そちらはピッコロトランペットで、後はフルート。途中何故かぼーっとしてしまったりして、落ちたまくって(音楽業界用語(なのかな?)で、今何処を演奏しているのか、楽譜を見失ったり、休みの後にカウント違い等で入り損ねたりすること)、ヤバい感じ満載でしたが、いかんせん回りは金管楽器。よっぽど静かなシーンでミスらなければ聞こえない、と開き直り。後から、フルートよかったよ〜と。まぁ、よかったなら何より。というか、これ、ライブ中継されてたんじゃん。

朝の礼拝、御接見、演奏会ともう一日ほとんど、或る意味動きまわって疲れました。夜帰ってきてネットを開くとフェイスブックを中心に、ニュースに出たことが僕の友達の中で大騒ぎになってました。多少メディアに出るかなと思ってたら、ほとんど僕とラトゥのことばかりだったのに、自分で驚いてたりします。

これで、僕が出る番はおしまいかな。あ、今週はチャーチカンファレンスで、色々演奏のヘルプを頼まれることになってた。来週まで微妙に忙しい。

と言うわけで、この辺で。

2015/07/06 09:57 | suzuki | No Comments