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2015/06/17

 

こんにちは!最近、ゴルフを始めようかと思っているようできっとやらないだろう的な北沢力です!

 

何となくゴルフの番組を見ていたらとあるゴルフ選手がイップスについて語っていました。

 

“イップス(Yips)は、精神的な原因などによりスポーツの動作に支障をきたし、自分の思い通りのプレーができなくなる運動障害のことである。本来はパットなどへの悪影響を表すゴルフ用語であるが、現在では他のスポーツでも使われるようになっている”

 

…とウィキペディアに書いてありました!ありがとう!ウィキペディア!

 

イップスについて語っていたゴルフ選手が言っていたのは「パッティイングの瞬間に何か迷いみたいなモノが生じる」みたいな事を言っていました。要するにソレがイップスなのでしょうが、それを聞いて僕は凄くそのゴルフ選手の気持ちがわかりました。

 

パッティングってかなり繊細なプレイだと思います。素人からしてみればボールを転がすだけだと思われるかもしれませんが、きっと僕が想像している以上に色々な事を考えている筈です。

 

僕も喋る時は色々な事を考えます。考えないとできない仕事なので本当に色々な事を僕なりにではありますが、考えてやっています。

 

考えはしますが…考え過ぎると肝心な部分が疎かになってしまったりする場合があったり、不自然な喋りになってしまったりする場合があるので、考え抜いた揚句に全体を滑らかにするような作業を頭の中でしていたりします。

 

このような事は先に台本や原稿などを貰っているいる場合は最終的にやる “全体を滑らかにするような作業” は出来るのですが、初見(いきなりその場で原稿を渡されて喋るような事)では、考えがまとまらないような事もあります。

 

色々と謎めいた事を言ってしまいましたが、前渡しの原稿だろうが当日原稿だろうが、最終的に何が大事かというと “自信” みたいなモノだと思います。

 

その自信が揺らいでしまうと…

 

イップス的な症状が出てしまいます。

 

酷い時ですと第一声を発しようとする瞬間にイップス的感覚になる時もあります。いつも通りにやれば何て事の無いような文言でも、自分の出そうと思っているような声が出なかったらどうしようだとか、滑舌の事だとか、マイクとの距離だとか、原稿やモニターなどの位置はこれでいいのかだとか、キューランプは本当にちゃんと点くのかだとか、この現場は喋りを尺内に収めた方がいいのか少しコボし気味にした方がいいのかだとか、やり過ぎちゃいけない感じなのかやり過ぎた方がいいのかだとか、現場は早く収録を終えたがっているのではないかだとか、ノーミスで仕事を終えてやろうだとか、ディレクターのトークバックの声が機嫌悪そうだなぁだとか、噛みまくっちゃったらどうしようだとか、ヘッドフォンの音量だとか、アレやコレだとか…

 

何かを変に気にし過ぎると、イップス的な症状が現れやすいような気がします。

 

若い頃には感じなかった感覚です。とにかく目の前の事に必死だった頃はそんな事感じもしませんでした。恐らくですが、経験を重ね、色々な事を知ってしまったばかりに、色々な迷いが生じるのだと思います。

 

失敗の種類さえ知らない若かりし頃はイップスになりようが無かったのです。

 

しかし、その若い頃のように何も考えず失敗を恐れず思い切り自信を持ってやる事がイップスを克服する切り口なのかなとは思います。

 

色々と考える事は良い事だと思いますけども、その中に少しゆとりを持つみたいな隙間を開けておくような感じの事がイップス克服のカギなのではないでしょうか…なんて言おうと思ったのですが、これはゴルフのイップスの話ではなく、僕が声優として感じるイップス的になっちゃった時の対処法です。

 

僕だけかもしれませんが声優もイップスっぽくなる事があるんですよ的なお話でした。
ヽ(-@∀@)ノ  ウイップス!

2015/06/17 12:00 | riki | No Comments