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わたしたちを、繋ぐもの
それがあなたの言う、
真っ直ぐ通した軸だとしても
その両軸から聞こえ続ける
不協和音と免れない違和感で
包まれ、歪み、軋みながら
変異していくこと
目醒めさせたもの
それを止めることは出来ない
止めることなど出来やしない.
6月になりました.
写真展まで1ヶ月を切って
これからいろいろなことが動き出して
明らかになっていくことになりそうです.
思えば写真展のお知らせを
こうして書かせてもらうこと
3年連続なんですね…
それは僕自身初めてなんだけれど
こうして継続と積み重ねることで
新たに届く場所、目指せる世界があるのかな..
とか感じています.
だから、今回はこの写真展「化身」を
あらためて言葉を整えて
まとめ的に書いてみたいと思います.
掲載した写真と、前述した言葉は
実際に会場でもキャプションとして
入り口付近に貼り出すものになります.
構成する作品はキーアートとして
大きいA1サイズのプリント合わせて約30点.
無光沢ラスター印画紙のカラープリントです.
僕の写真展では珍しいことですが
そこに被写体である二人の名前を明記して.
僕自身としては、
1年前から撮らせてもらっていて
ある時点でそれが途絶えてしまった
Erikaさん.
そんなところへ絶妙なタイミングで
ふっと現れてくれたKeiさん.
それは全くの個別で何の共通性も、
繋がりも無いけれど
それこそが実は今回の重点でもあって.
そのどちらが欠けても今回の写真展での
作品構成は成り立たなかったことで
それを踏まえて考えると、僕の写真展の中では
一番女性的なものになったかな..と思います.
「こちらが主演のように思えるけれど〜
きっとほんとは〜だよね」
「メインに据えられるものを
〜にしているのはたまたまですか?」
・・・そんなふうに
ポストカードやフライヤーを観て
やりとりしてもらえることが
なんだか自分でも嬉しくて.
ギャラリーにはいつもの感想ノートの他に
「被写体さんへ向けて」のノートも置きます.
そしてそこへ書いてもらえた言葉たちは
お二人のどちらにもお伝えします.
「二軸相反」
真ん中に在って作家として通した車軸の
その両輪に繋がれた二人の中で動くもの
そしてそこで感じられ、伝わる気配と
動き始める何か.
不可触な、確固たる絶対感か
抗い、足掻くものか
それはどちらが…なのか
どちらも…なのか.
まずはそんなふうに作品構成の中へ
導入させてもらえたらと思っています.