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『アー写』という言葉を耳にしたことがございますでしょうか。
“アーティスト写真”の略です。
『宣材写真』という呼ばれ方もします。“宣伝材料写真”の略ですね。
音楽事務所やレコード会社がオフィシャルに製作する、アーティストの紹介写真のことです。
業界用語、とのことです。
業界、とは、音楽業界なのですが、マスコミ業界でも概ね普通に使います(多分、広告業界でも使っていることでしょう)。
ちなみにぼくは、大学を卒業して以来(89年卒業)、ずっと雑誌の編集をしてきました。
雑誌というと、大概CD紹介ページがあり、そこを担当するとレコード会社の人とやり取りすることになります。
そうすると、「『ジャケ写』をください」とか、「『アー写』を載せたいのですが」とか、普通に使うようになるのです(『ジャケ写』は分かりやすいですよね。CDのジャケット写真のことを指しています)。
レコード会社の方がそのように言うので、真似をして使ってきました。
ところで今思い出しましたが、昔は『ジャケ写』にしろ『アー写』にしろ、モノクロのものはプリント(紙焼き)で支給され、カラーのものはポジ(フィルム)で支給されていましたですね(それぞれそのほうが印刷に使いやすいのです)。
ポジフィルムを大量に用意するのは、経費がかかったでしょうね…(今はデータですので、複製にかかる費用はゼロです)。
前書きが長くなってしまいました…。
今回、何を書きたいかというと、当バンドで新たに『アー写』を撮影しました、という話です。
『アー写』は何かと必要です。
ぼくらはインディペンデントなバンドですから、雑誌に取り上げられたりすることは今のところほとんどないので(1回、『Player』という老舗音楽雑誌で小さく取り上げていただいたことはありますが…)、『アー写』は必要ないと思いきや、
最近は、ライブハウスのHPのスケジュール欄で、写真も載せてくださるパターンが増えています。
そういう時に、それなりの素材があるかないかで、印象が大きく変わってきます。
やはり、それっぽく見せるためには、『アー写』があるに越したことはありません。
なので、費用をかけ(とは言いましてもお友達価格ですが…)、それなりの『アー写』を用意していました。
2011年の暮れに1stアルバムをリリースしたのですが、そのブックレット(歌詞カード)用に写真を撮って、ついでに『アー写』も撮りました。
それから約4年が経過。
ボーカリストが卒業し、そして新たなボーカリストを迎え…。
いよいよ、新たな『アー写』が必要となったのです。
前回のライブでは『アー写』の代わりにフライヤーの写真をHPに載せていただいたのですが、6月と8月にライブが決まり、どちらも写真を載せていただけるとのことで…。
急遽決意して、『アー写』の製作に踏み切りました。
先日のリハの後に、街中で撮影いたしました。
使っている練習スタジオの周辺が割と閑静なエリアなので、野外で撮ろうと決断しました(撮影スタジオとか借りられる予算があるわけもなく…)。
天気が心配だったのですが、当日になって雨予報から曇り予報に変わり(実際は晴れました)、なんとか撮影を敢行することができました。
すでに、バンドのFacebookページで公開していますが、これです!
実は、風景違い等、あと数パターン撮れています。
どれも力作ぞろい。
しかし。
お見せしたい気持ちはやまやまなれど、温存です…。
それぞれ、ここ一番というタイミングで解き放っていこうと思っています。
ちなみにこの写真、「ボーカリストはカメラ目線で、それ以外のメンバーはカメラを見ないように」、という約束事のもと撮影したのですが。
1人を除いてみんながカメラ目線になっているという…。
(約束を忠実に守ったメンバーは、極端にも真上を見上げているという…)。
撮影はとても楽しいひと時でした。
カメラマンの方が張り切ってくださって、限られた時間、シチュエーションの中、攻めの写真が撮れました。
そんなこんなでございまして。
新メンバーになり、『アー写』も確保でき、もろもろがだいぶ落ち着いてきました。
次のライブは、6月12日(金曜)、渋谷です。
それについては、また後日改めさせていただきます。
今後とも、『3-4-3』を何卒よろしくお願いいたします。
押忍