« 『第一回 侊心会 仏画教室 作品展』開催のお知らせ。 | Home | 今までに無かった表現を生み出す為に »
‘photogenic!’
と、私がモデルをさせていただいたポートレート写真をみた宣教師先生がおっしゃいました。
私自身は以前から言うように、写真写りはものすごく悪いし、さらに撮影しにくいことで有名…。
ポートレートのモデルは不向きだけれど、やはり出来上がった作品を見せていただくときは、ドキドキします。
今回、褒めてくださったのは、微妙表情での佇む姿でした。
自分の写真写りが気になるわけではなく、カメラマンさんとのメンタル面での距離感。
写真というものは正直で、表情や態度に如実に出てくるわけであります。
最近はポートレート撮影していませんが、皆さんの作品拝見させていただいています。
やはり、被写体と撮影者の距離感というか、その色が柔らかい空間であるほど私はほんわかするのです。
「この空間を切り取りたい!」と思いながら撮影されてる方がどれほどいるのでしょうか。
「綺麗な作品を残したい」という想いの方はたくさんいらっしゃると思います。
なぜ、こんなことを思ったかというと
自分自身があるベテランソプラノ歌手の方に歌について相談したときに
「ひどい言い方をしてしまうかもしれないけど、あなたは声ももっているし歌えているけど、冷たい歌なの。」という言葉をいただきました。
全くそのとおりで、歌と心がどこかで途切れているように聴こえる、あるいは頭でっかちで考え過ぎた上に歌に乗せられない。
綺麗な声だけど「なんかつまらない歌」となる。
写真も同じで「綺麗」だけど、「だからなに?何を伝えたいの?」と思う作品に出会うことがあります。
綺麗な女の人、綺麗な風景…それは分かったけど…あなたは何を思ったの?何を残したかったの?というところまで伝えられて「ポートレート撮影」なのかな…と思います。
どれだけ「技術や発声のことより、テキストをよめ!役のことを考えろ!そうすれば自ずとその心情が技術としてついてくるから!」と指導されても
私は綺麗にうまく歌いたい…と頑固に思いすぎていたようで、最近はようやくテキストを噛み砕くことが楽しくなってきたところです。
あとは、それが歌に乗せられるかどうか。