もうすぐ、5月ですね。桜が終わり、各種様々な花が咲き乱れる大好きな季節ですが、そういう記憶も、もう10年前のもの。こちらは朝晩が冷え込んで、日中との温度差が10度以上出てくるようになりました。今朝8時、自分の部屋の温度計は18.9度を示していました。ひんやりよく眠れます。
前回、半分グチ気味な投稿でしたが、そこで書いたオイルプレスマシン、無事香港から到着致しました。
到着を待っていた日は、ひたすらククイナッツに紙やすりかけてました。結局一つ完成するまで8時間以上ですね。最近、金属工具のヤスリバー(?)を購入しまして、そちらを使うと3時間ちょっとで出来上がりました。感動的な速さでしたが、やはり3時間はかかりますね。最初の一つを紙やすりのみでやったというのは、結構根性ものです。
さて、オイルプレスマシンが到着した翌日、組み立てて、ククイナッツを30個ほどハンマーで叩き割って、中身をほじくりだして、オイルを絞ってみました。構造的には金属の筒の中に、螺旋状のスクリューがあり、そこにナッツ類を入れ込むと、スクリューに絡まって、筒の中の方に潰されながら押し込まれていき、その先が行き止まりとなり、押し込まれるナッツ類は圧縮され、オイル成分が絞り出されるという構造。そして、その筒の下にはアルコールランプが設置されて、暖められながらオイルが抽出されるというもの。
今どき、「超」不親切な取説(図解なしの、組み立て方法、手順なしの中国語と英語)を見ながら、組み立てて、アルコールランプに火をつけて、ククイナッツを入れ、スクリューを回してみる。そうすると、茶色いオイルがポタポタと。これ、明らかに火力強いよな…。香ばしすぎる香りが室内に充満。スクリューは重くなり、その先から絞り粕が出てくる穴があるにはあるが、明らかにふさがってしまってる。これ、欠陥品じゃね?ま、中国だし、しょうがね。
頑張って絞った結果出来上がったオイルというものは、ズバリ「廃油」。使えぇね…。取説にある通り5mmほどランプの芯を出してとあったのに、明らかな火力オーバー。ま、一回目に失敗はつきもの。次回を期待しましょう。
という訳で、マシンの温度が下がってから分解掃除。
そうです、圧縮されたククイナッツを除去しなければならないんですが、それがまた五寸釘が折れ曲がるくらいカチンコチンに固まって、その作業はまさに鉱物発掘作業状態。あぁ、炭素を高温で高圧力を加えるとダイヤモンドが生成されるって、こういうことを言うんだなぁ…と妙に納得しながら、強いられた納得出来ない作業を続ける羽目になりました。ククイナッツをハンマーで叩き割って、中身を取り出すの、超めんどくせーと思ってましたが、まさかそれ以上に面倒くさい作業が待っているとは…。
そして、本日、同じくククイナッツを叩き割って、ほじくりだし、加熱すると面倒なことになるので、今回は非加熱でオイルを絞って見ました。過熱することで成分が変わるので、やはり非加熱がいいよね。きっと高圧力がかかっても、常温なので、問題ないはず…。
結果は、オイルとは程遠い産物…。オイルというか、潰されたククイナッツの液状化がほんの少し。そして、後始末は、やはりカチンコチンとまでには行きませんが、かなりカッチリ圧縮されたものを取り出すのに、五寸釘にハンマー必須。しかも、加熱してない分、蒸発もなく、もうそこら中オイルまみれで、こっちの作業工程も最悪…。ココナツオイルを自分で作って…と思ったんですが、買ったほうがよっぽど確実です。
という訳で、オイル生成はしばらくお預けします。もしくは、他の方法を探ります。大量に余ったククイナッツは時間のあるときにゴリゴリシコシコ削って磨いて行こうと思います。ネックレスに至るまで半年覚悟で。