2010年の夏、mixiでちょこちょことヘンな記事を書いていた私に
一通のメッセージが届きました。
「大変多才で貴重なご経験をされている方と思い、 私のサイトでコラムを
書いていただけないかと思いご連絡させていただきました。(JunkStage編集長)」
文章を書くのは好きでしたが、当時「ジャズピアニスト」としてコラムを
書くにはあまりに無名で(某ライブハウスのマスターには「無名だけど素晴らしい」
と書かれていたくらい)躊躇もしましたが、編集長の
「読み物としておもしろいものよりも(それも重要ですが^^;)、情熱を感じるような、
ありのままのご活躍を書いていただければきっと面白いに違いないと思う方にお声がけ
しておりますのでご心配なさらなくても大丈夫かと思います!」
という言葉に後押しされて書き始めました。
自分の考えを文章にするという行為は、いつも漫然と仕事に向かいがちな自分に改めて
その意義を問うてくれる良い機会でした。
コラムと共に自分の活動もどんどん広がっていき、その都度その都度思うことを
包み隠さず飾らずに書いてきました。
自分のライブのMCもそうなんですが「人前で話すにはちょっとフランクすぎるのでは?」
と言われることもあります。コラム内容も「こんなに赤裸々に書いちゃっていいの?」とも
よく言われます。
でもでも、ジャズを演奏するって、作曲した曲を演奏するって、これほど赤裸々に
自分を出す行為ってないんじゃないかな、と思っています。だからいくら外面を飾っても
きっと内面は出てしまう。だったら最初から飾らず自分を出すのが一番だろうな、と思って
やってきました。
飾らない自分を出す、というのは、突き詰めると自分の今までの生き方、そして今の
自分が真正面から評価されるということ。否定されることもままあります。
それに怯まないで今までやってこれたのは、音楽が好きだから、そして音楽をやっている
自分が好きだったから、だと思います。
ジャズピアノだけに人生掛けてみる!こう決心して奇しくも今年で10年。
当時を振り返ると、ここまでやってきた自分を褒めてあげたいな、と思います。
「ジャズピアノって何?」「ライブってどうやるの?」「CDってどう作るの?」
「毎日演奏の仕事が入るにはどうすればいいの?」
こんな想いを抱えながら、少しづつ願いを叶えてきました。
まだまだピアニストとしては半人前。まだまだ目標も沢山あります。活動を始めた
当初の自分のように「○○するにはどうすればいいの?」と日々悩みながら進んでいます。
ジャズが好きという想い、そしてそれを応援してくれて支えてくれる周りの方々の
力が、今の私の原動力です。
そして、このコラムに自分の想いを整理したり表現することで、ジャズに興味を
持ってくださる方が少しでも増えてくれたら、本当に嬉しいです。
2015.3.31 外山 安樹子
PS 先日、JunkStage編集部の桃生さんが「ライターへの手紙」として
私のコラムについて書いてくださいました!こちらもご一読ください!!