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皆さん、おはようございます。
2月は2回しかコラムを書くことができませんでした。
坊さん業でバタバタ、というのもあったのですが、
意識が八方に振り回されていたことが大きかったといえます。
まず、これまでオペラ活動の中心地であった、
お好み工房ほわっとが、2月末で閉店となったことです。
それそのものはいつかあること、
心を乱す原因とまではならないのですが、
そのさよならパーティがありまして、
そこで会う人について、心を乱しておりました。
・・・まあ、かのコジ・ファン・トゥッテ絡みとだけ申し上げておきます。
そして、ほわっとオペラを通じて、
また、アヴェンヌオペラへと引き継がれる中で、
考えたこともございますが、それはまた別のコラムで書きたいと思います。
そして、身の回りで、二人の女性が、
ダメンズとくっついてしまう、ということが、
去年より立て続いて起こっておりまして、
そのことにも相当意識を奪われておりました。
1人は我が妹、
そして、本来ならそのことを愚痴ったり相談したり、
ということが出来るはずの親友が、
もう1人となってしまい、連絡を絶たれてしまって、
憂鬱なことが重なる事態となりました。
1月15日明けてすぐのコラムが
「縛ってほしい?」ですが、
それが親友のことでございます。
どうやら「嫌いな自分と決別」して、
新しい人生を束縛男と踏み出そうとしているようですが、
克服していないコンプレックスを放置し、
近親者を嫌悪したまま「嫌いな自分」とやらと決別しようとしても、
それは決別ではなく、単なる逃避になってしまい、
いずれ最悪の形で向き合わねばならないことになる、
ということすら、わからなくなっているようです。
そして、仲間に向かって高飛車に
「もう連絡しないでください」と書き送る態度たるや、
友達をなくすものです。
築き上げたキャリアを壊す原因にもなります。
そして残るのは・・・決別したつもりなのに背後に寄り添う、
「嫌いな自分」だけ。
よく現実を見ろ、とか、終わりなき日常を生きろ、とか言いますが、
その現実も日常も、それは外にはありません。
たとえ宇宙の生き物全部を殺害しようとも最後まで残る、
自分自身こそ、向き合うべき現実なのです。
この女性、一人暮らしを始めてからというもの、
理想的に近い男性と付き合ったことがありません。
必ず何か一つ、他の長所を打ち消してなおマイナスを残すような、
致命的な欠陥を抱えている男ばかりです。
男運がないのではないが、男運悪すぎ、というパターンです。
これだけ続けば、そろそろ自分に原因があると断定すべきです。
良い子だと思われたい、他者に必要とされたい・・・
そんな願望が、ロクでもない男性しか寄せ付けないのです。
割と簡単に自宅の鍵を男に渡してしまうことは、
簡単に自分を明け渡してしまうことを意味していますが、
その背景には、コンプレックスから来る、
上記のような歪んだ願望が潜んでいると思われます。
そろそろそんな自分と向き合わなければ、
彼女は一生を棒に振ってしまうでしょう。
彼女が本来目指していた自分なら、
決して選ばない相手とくっついているのですから。