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2015/02/27

この度、大日如来の仏像制作の依頼を受けました。
まず、図面を描き、その後粘土で制作いたします。

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宝冠は後から作る予定の為取り外しができるようにいたしました。
大日如来と言えば、最近まで多摩美術大学美術館で行われていた、

仏像展で展示されていた大日如来はとても素晴らしいお姿をなさっていました。とても印象に残っております。

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粘土に升目を書き、そこに分かりやすく番号の札を付けます。

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これと同様に材料にも同じ大きさの升目を書きます。

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この作業を行うことにより正確に形を作ることが可能です。
この技法は昔から変わらぬ方法で受け継がれています。

粘土を見ながら木に輪郭を写していきます。

その後余分な部分を取り除きます。

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ノコ切や叩き鑿を使い荒落としの作業を進めていきます。

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この段階の作業をしていると、いつも修行時代を思い出します。

最初の一年目は毎日のように荒落としの作業で、大きい仏様などはチェンソーも使って作業をした状況を思い出します。

 

まだまだ太めですが、徐々に雰囲気が出てきました。
大根の桂剥きのように少しずつ全体を縮めていいます。

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大まかにシワや手足の位置など基準になる部分を浮き出す
作業にとりかかっています。

 

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つづく

 

 

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宜しければこちらも御覧になってみてください。

 

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2015/02/27 10:08 | konno | No Comments