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2015/02/24

こんにちは。根本齒科室の根本です。

いきなりですが、香港旅行の話をしたいと思います。
以前私は地元の○○会のつてで、強引に中国旅行に連れ出されたことがありました。
最初は香港+α旅行みたいな感じと聞いていたのですが・・・

初日の午後に成田を立って、晩には香港に付きました
・・・と思ったら、あっという間に空港を出た先でバンに押し込められ、「通訳ガイド」O氏にパスポートを回収され、付いた先はなんと勝手に国境を越えて中華人民共和国(新浪)広東省()東莞市(とんがんし)樟木頭鎮(しょくもくとうちん)というところの【三正半山ホテル】でしたorz
しかも、三正半山ホテルは城壁のように周りを囲まれており、周囲の人民からは完全に隔離されています。
バンに押し込められながらホテルに向かう道中、おいしそうな屋台がたくさんありました。深夜12時だというのに良い香りが車の中にまで漂い、人民は男女とも楽しそうに屋台で何かをほおばっています。
「ぜったいにこういう所で降りたり、口にしたりしないでください。命の保証はできません」
「ホテルについたら、絶対に門から出てはいけません。命の保証はできません」
通訳ガイドは、いきなりぶっそうなことを口にします。。

◆ 中国でえらい目にあった

そこの旅行記を記すことが本意ではないので、手短にまとめますが、初日の夜(午後に成田を出たばかりだというのに)ホテルの部屋でくつろいでいたら、一室に集合がかかりました。いきなりそこでミーティングだったのですが、驚いたのは旅行のメンバー以外に、若いホステスと思われる中華女性がなぜか20名くらいも同席していてニヤニヤしていたんです。一部のメンバーは、すでに彼女たちと仲良くなってでれでれしたり触れ合ったり日中友好したりしています。

「これは、俺は騙されたか?!」

ホント、こういうの無理なんで、とりあえずそばにいたYさんとIさんと、1階の食堂に逃れました。
チンジャオロース、ホイコーロー、エビチリ、チンタオビール。。。とりあえずなじみ深い料理を注文してつつきながら
根「いきなり女子というのは、どうなんですかねぇ」
根「俺、客ってダメだもんで。だからキャバとかも肌に合わなくて」
YさんとIさんは何となくニヤニヤしていました。
初日は複雑な気持ちで床に就きました。
TVをつけたら反日ドラマをやっていたのですぐ消しました。

次の日の昼間に、またミーティングがあり、午後は何だか強制的にそのホテルに併設している別棟の個室サウナに行かされる感じになりました。私は愕然としていたのですが、メンバーはみんな心なしかうきうきしている感じです。
あとでメンバーの一人に聞いたのですが、みなさんは、日ごろから家庭内でナイ●ラ●フが疎遠だったり嗜好を満足できなかったりしているので、こういう羽を伸ばせる機会をとても楽しみにしているようなのです。
(外国人では言葉が通じないじゃないか)まず私はそう思ったのですが、彼らはそんなことはどうでもいいようです。何か、ずいぶんある意味せっぱつまっているようにも見受けられます。。

私は本当に、こういう「客」というのがダメなたちだもんで、通訳ガイドのOさんに訴えました。

根「Oさん、僕、どうしたらいいですかね・・」
O 「根本さんはそういうのに興味はないんですか?」
根「ええ、あのー今回は、香港の散策旅行だと言って連れてこられたんですが、現地に着いたら全然違う感じなんでw そう(♂♀)いう趣旨なら最初からそうだと言っておいてくれればなんですけど、いきなりだもんで、こういうのって無理なんですよ」
O 「そうですか。じゃ、今回は純粋なマッサージだけっていうコースもありますから、支配人が来たら英語で交渉してみたらどうですか」

・・・ヲイ、英語かよ

無理やり押し込められた個室は二間に分かれていて、向こう側にはオペ室のようなベッドとサウナ・シャワーになっていて、こちら側はリビングのようになっていて中華テレビや新浪テレビを見ることができます。
新浪テレビ、ひたすら宣伝ばかり!ウォシュレットの宣伝までありました。
言葉は分からないのですが、文字と絵で大体わかります。。

そんな中、ひっきりなしに訪れる中華燕服女子や新浪バニーガールにひたすら
 「こーるみーちぇあまんぷりーず」
 「あいをなとーくとぅーちぇあまん」
 「さーびすのーさんきゅーそーりー」

待つこと10分、やっときました、ゐけめんおにーさん。

ゐ「Hello! Excuse me. What’s the matter?」
根「えー、あいをんとぅ おんりーまっさーじこーす、のーせっくすさーびす」
 「そー、うじゅーこーでぃねーと おんりーまっさーじこーす?」
ゐ「・・・OK. I see. Just a moment please.」
根「三九」

待つこと10分、やっときました、こすぷれおねーさん。
カタイ感じです。
なんだか小学校の体育着のようなのとオレンジ色のブルマを着ています。
さっきの愛想満点な中華燕服女子や新浪バニーガールとはえらい違いです。

とりあえず、あちこち肩をもんでもらったり腕や足をマッサージしてもらって、何とかその場は逃げおおせました。

しかし、夕食の時にまたミーティングがががががが

そこでは
「7時半に1階のカラオケルーム前に集合」
との冷たい宣告。

嫌な予感を感じながら、カラオケルーム前に集合しました。
というか、カラオケじゃありません。もろステージつきのキャバクラです。
「いいか、いい子がいたら、サッサと持ち帰るんだ。」
「料金は、連れて帰るだけが2(百元)、本番が5()、一晩添い寝が8()、リャンウッパーだ」

 えっ、(最低でも)200元(≒当時で15倍なので3000円くらい)も取られんの?

もう、この分かりやすすぎる詐欺商法の前に、目の前真っ暗です。
それに比べて他の人たちの嬉しそうなことったらwww
いきなり昨日のIさんが「根本君、これ必要だと思うからあげるよ」と近藤夢をプレゼントしてくれました。
ざけんな!とも言えませんし、付き合いもあるので、仕方なく頂戴するしかありません。

入り口付近のステージの前にたたずむお姉さんたちを連れて帰る人は、さすがにいませんでしたので、私たちは、中心の大舞台の袖の上あたりにあるカラオケルームに移動することにしました。
中心の大舞台では、ときどき中華青年や新浪ボーイどもが、だんすやうたを行ったりしていました。
それらを横目に見ながら、私たちは時間をつぶすのにどうするかで悩んでいました。
「ここにいる女性はみんな胸に番号札がついています。番号札がついている女性はみんな買うことができます。」うれしそうに話す通訳ガイドのOさん。
あぁ、恐ろしい国に来てしまったもんだ(たしかにみんな番号札がついている)。
カラオケルームの中には、あきらかに整形手術や豊胸手術をしたとみられる中華女子共や新浪ガールズばかりが、我々のメンバーの倍くらいいて、何だかよく分からないけど、言葉も通じないくせにメンバーたちと盛り上がっていました。もちろんみんな番号札付きです。

通訳ガイドのOさんもトークを楽しんでいるみたいです。昼間に聞いた話では「糖尿病で最近はアッチの方はどうも」などと言っていたのですが、かえってそれがトークに余裕を持たせているのか、女性たちはOさんの周りで楽しそうです。
私はどうしていいかわからなかったので、Oさんに助け舟を求めました。

根「Oさん、どうしたらいいですか」
O 「いい子がいたら、部屋に連れ帰ってください。料金はリャンウッパーです」
根「(だから、そうじゃないって)・・・分かりました」
O 「何かあったらこちらに電話してください」

Oさんは何事もなかったかのように、横の女子と触れ合って楽しんじゃってます・・
全く使えない通訳ガイドです。
こうなったら、だれかを連れて帰らないと、ことが終わりません。

しかし、それはいやな感じです。

テーブルの上には、たくさんのさいころが置かれていました。
中国では、さいころで遊ぶいろいろな方法があるようで、もう必死にそれで時間をつぶしてました。
しかし、それも永久に続くわけではありません。
気が付くと、メンバーで残っているのは、私だけになってしまいました。

本当に仕方がないので、両脇にいたAさん(仮名)とBさん(仮名)を部屋に連れて帰ることにしました。

連れて帰ったのはいいのですが、どうにもそういうサービスには反応しない体質だもんで、結局何事もおこりませんでした。
AさんやBさんのプライドを傷つけてしまったのかもしれませんが、それぞれに200元と日本円の1000円札をつけて渡して、ばいばいしました。
(‘A`)

次の日には、中国を脱して、いきなりマカオにいくことになりました。
昼間に深[土川]で食事をした後、フェリーみたいなのに乗って1時間くらいすると、もうマカオでした。
マカオと言えばカジノと、そう、回遊魚(売春婦)です。
マカオについたら、通訳ガイドがOさんからNさんに交代しました。
ホテルの部屋についたら、例によっていきなり非常呼集がかかりました。まるでレンジャー訓練です。

あわただしくマイクロバスに乗ると、飲み屋みたいなところに連れていかれました。
フロアの2階かな?エレベーターで上がったそこは、小学校の教室位の広さがあり、コの字型に机が並んでいて、十数人づつ出会い系ねるとんパーティーみたいなことができるようになっていました。
コの字の外側に、メンバーが並び、内側に回遊魚(売春婦)が並びます。
10分くらいトークをしたら、ねるとんみたいに時間切れになって、女子の方が隣に移動します。
気に入った子がいたら、フロアのエレベーターを上がって、4階に個室があるのでそこに赴くだかだそうです
(‘A`)

やー、これも、望まないでやらされるのは、拷問ですよw

つまんないつまんない1時間半を過ごした挙句、会計が自腹だったので、ちょっとこわかったけどクレジットカードで支払いました。
(とりあえず大丈夫でした)
もう寄宿舎のホテルに帰ったとたんに、ぐったりと伸びきって寝てしまいました・・

次の日は移動日、もう4日目になっています。
もう、「恐ろしい夜の時間」がやってくることもありません。
とりあえずほっとしながら、帰路につきました。

最後に、成田空港のそばで、反省会と称する食事会があったので、辟易しました。
でも「てめーら嵌めやがってふざけんなこの野郎!」みたいなことは言えません。
根「初めて生の中国を見てみて、日本とだいぶ違うのでカルチャーショックックでした」
みたいに無難にまとめて、散々な3泊4日の拷問旅行は何とか終了しました。

◆ 中国で売春カラオケ取締り「掃黄」活発化との報道!

そのころは尖閣問題はまだ表面化していませんでしたが、長野での聖火リレー蛮行とか毒餃子事件が大きな問題になっていたころでした。
私は大陸はちょっと、という気持ちがあったのですが、すっかり騙されてパスポートを独裁政権に汚されてしまいました。

ふとネットを見ると、私が経験したような、半ば強引なカラオケバーでの売春「夜総会」が徹底取り締まり中で、日本人もたくさんつかまっている、などというニュースがたくさん飛び交っていました。

怖かったです。

私が行かされたときは、通訳ガイドのOさんの友人の地元公安(警察)の角刈りの人がいつもついて回っていました。
その角刈りは、こともあろうに、ニヤニヤしながら私に「早く女性を捕まえて連れ帰りなさい」みたいなことをOさんと一緒になって言うのです。

 現場の治安当局がそれで、いいのか?

まぁ、それでいいから今回のツアーが組まれたんでしょうけど、ずいぶんと乱暴な国柄だなぁ、というイメージを持ちました。)

◆ 中国大陸と肝炎

そのちょっと後でしょうか。中国には今でもB型肝炎をはじめとして、肝炎ウイルスによる感染症が猛威を振るっている、というニュースを目にしました。

まさに肌に粟立つ(慄然)思いでした。

日本では、今でこそウイルス性肝炎は基本的にコントロールされた状態と言っても良く、あまり日常的に問題になっていませんが、逆に中国では、肝炎に感染していることのほうが一般的で、むしろそれでその程度ではニュースにならない、ということでした。
今現在でも、感染症には注意した方がいいのかもしれません。

まるで日本の昭和のようです。

恥ずかしながら、私の祖父、庄兵衛は、B型肝炎の感染による劇症化で命を落としました。昭和52年1月17日のことです。
昔の歯科医は、肝炎のキャリアも多かったようです。また、残念な話ではありますが、医療施設において交差感染でそのようなウイルスに感染してしまったという話も少なくないようです。総じて、そういう問題に対して無頓着だったことは間違いありません。
(つづく)

2015/02/24 02:25 | nemoto | No Comments